超人的な特殊能力をもって生まれた3人の高校生と、壮絶な過去を秘めた彼らの親たちが迫りくる危機に立ち向かうヒューマンアクションドラマ『ムービング』。同名ウェブコミックを原作に、VFXを駆使した驚異的なアクションシーンの数々と、トップスターたちの豪華競演で“韓国版『アベンジャーズ』”とも例えられる超話題作がディズニープラス スターで独占配信中だ。

 韓国では映像配信コンテンツ情報サイト「Kinolights」で公開第1週から総合ランキング1位を記録しているほか、世界中のディズニープラス(アメリカではHuluで配信)で最も視聴された韓国オリジナル作品となり、『ムービング』はいままさにワールドワイドでドラマファンを魅了する大ヒット作となっている。

『ムービング』の原作者は韓国ウェブコミック界の先駆者的存在で、多数のヒット作を生んだ人気漫画家カン・プル(Kang Full)。彼が自ら脚本を手がけたとあって、各登場人物のビハインドストリーを深く掘り下げた韓国ドラマのセオリーに収まらない斬新な展開が魅力。さらに『純情漫画』『あなたを愛してます』『26年』など、過去映画化されたウェブコミック同様、人情味溢れるドラマチックなヒューマンドラマを得意とするカン・プル作品の醍醐味も存分に堪能できる秀作だ。

 キャスト、作品性、制作規模とすべてが破格の本作で、フレッシュな魅力を存分に発揮し今後の大ブレイクは必至の若手俳優3人に話を訊いた。(記事全2回のうち前編)

■『ムービング』ライジングスター、イ・ジョンハコ・ユンジョンキム・ドフン〈インタビュー〉

――原作コミックは韓国でかなり有名な作品だそうですね。ドラマに出演が決まってシナリオを読んだときはどんな印象でしたか?

コ・ユンジョン たぶんジョンハさん、ドフンさんも共感してくれると思うんですけれども、カン・プルさんは私が学生のころから本当に人気の漫画家さんでしたので、私も学校の図書館で漫画を借りて読んだ記憶があります。女優のお仕事を始めてからカン・プルさんの脚本をいただいて、この作品に出演することになり最初はとても驚きましたが、一緒にお仕事できることを非常に光栄に思いました。ドキドキしながら脚本を読んでみたら、ヒスのキャラクター自体が私の元々の性格ととても似ているところがあったので、この役を演らない理由はない、これを演らなかったら後悔する! と思ったほどでした。

『ムービング』(C) 2023 Disney and its related entities

イ・ジョンハ ユンジョンさんがおっしゃった通り、僕の学生時代からカン・プルさんはとても有名な漫画家さんで、小さい時にこの漫画を読んで非常に感銘を受けた記憶があります。今回の『ムービング』のオーディションのチャンスがあると聞いたときに、原作を改めて読み直したのですが、読めば読むほど、この作品をやりたい! と欲が湧いてきましたし、ボンソク役に決まったときも、これは演らなきゃいけない、絶対演りとげたい! と思いました。

『ムービング』(C) 2023 Disney and its related entities

キム・ドフン 最初に原作漫画を読んだときは、やはりアクションやヒーローもの、特殊能力といった要素に目が行ってしまいましたが、その中に愛の物語があるということにかなり感銘を受けました。そんなストーリー自体もとても面白かったのですが、ドラマの脚本を読んだときにカン・プルさんが漫画では表現しきれていない、描けなかった要素も盛り込んでくださっていたので、より面白く感じました。

『ムービング』(C) 2023 Disney and its related entities