3位は、ラストの「記憶を失ったヒョンスが、もっとも愛した人ジウォンの記憶を取り戻すシーン」と回答したジュンギ。答え合わせをする前から、「ここは感情のままアドリブで作った場面なのでよく憶えている。演技をしていると、その人物の感情を誰よりも理解するようになる。彼のことをよくわかっているので、監督にこうしたらどうだろうと提案しならが作った」と、当たっている前提で熱く語り始めていたのも彼らしい。
もちろん正解だったのだが、答え合わせのVTRではちょうどいいところで映像が終わり、「どうしてここでカットなんですか!」と訴えていたジュンギに会場も爆笑だった。
1位に選ばれたシーンでは、「泣きじゃくる演技に胸が苦しくなった」というコメントも。これを聞いたジュンギは、「このドラマはヒョンスが人としての感情に一つひとつ気づいていく過程を描いていたと思う。子どものように泣くシーンがたくさんあった」と前置きしたうえで、「ジウォンと車のなかで語り合う場面」を回答。実はジュンギがあげたこの場面は、10の候補シーンにはないもの。ルールを華麗にスルーして、自分の好きな場面を答えてしまうジュンギに笑いつつ、その熱い思いを感じる一幕だった。
肝心の正解は、「橋の上で泣き崩れながらジウォンに詫びるシーン」。答え合わせの映像を見て、「あのときの感情が蘇ってきて胸が苦しくなった」と語っていたのも印象的だった。
そして、ここで本作の脚本家で、イ・ジュンギの友人でもあるというユ・ジョンヒ作家からのメッセージが読み上げられるサプライズも。
「ベテラン俳優が新しい演技に挑むことは大変だったと思う。あなたを見ていると思う。努力が素晴らしい人を作り、童心が素晴らしい俳優を作るのだと。イ・ジュンギ以外のト・ヒョンスは想像すらできません。作家にとって最高のプレゼントです。ファンであり友人として応援しているし、作家として新しい作品でまたご一緒したい」と愛に溢れた賛辞に、聞いているこちらまで感動したほど。
「作家の思いが伝わってきました!」と感謝を伝えると同時に、「作家だけでなく、多くの制作スタッフが作品を愛してくれたファンの皆さんに感謝しています。僕の原動力になってくれて、人生のパートナーになってくれて、ありがとうございます!」と立ち上がって会場のファンに礼をする姿にも心を掴まれた。