■高句麗を舞台にしたドラマで覚えておきたい人物

●コ・ナンム(高男武)

高句麗9代王(即位179-197年)故国川〈コググチョン〉王。先王の第2子だが、長男の評判が悪く、父の死後、王位についた。平民から人材を選び、貴族を牽制、王権強化を実施した。また、中国・漢に奪われた領土を奪還するなど戦でも活躍、さらに農業の発展にも精力的に尽くすなど国を豊かにした人物。一説によると、身長2m以上の大柄で力持ちだったそう。さらに、実は山上〈サンサン〉王と同一人物とみる説もある。

●ウル・パソ(乙巴素)

191年、故国川王が外戚たちを牽制するため、貴族勢力を牽制するために、特別に採用した農村出身の宰相(国相)。先祖は2代・ユリ王に仕えたウル・ソ。賑貸法(貧民救済のために無利子で春に穀物を貸し出し、秋の収穫後に返済させる)制度を導入。10代・山上王にも仕えた。

●王后ウ氏

名前は不明。9代・故国川王と、10代・山上王の妃となった女性。一説によると、山上王が別の女性との相田に子をなすと、これに嫉妬し、女性を殺そうとしたり、生まれた子が王太子となったあとにも殴ったりしたという。その後、227年に山上王が亡くなり、11代・東川〈トンチョン〉王が即位すると、228年王太后に封じられ、234年に亡くなった。