【3】生態は謎だらけ!超巨大カミキリムシ・タイタンオオウスバカミキリ

もはや昆虫というより「小動物」と言いたくなるタイタンオオウスバカミキリ

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 南アメリカのベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ギアナ各国、北部~中部ブラジルに分布する、世界最大の甲虫のひとつであるタイタンオオウスバカミキリ(Titanus giganteus)。その体長は成虫で130〜190ミリ近くに達する。写真のように、成人男性の手のひらを覆うほどの大きさで、こんなのに噛まれたら人間の指だってひとたまりもないだろう。

 

 生息地が南米のジャングル奥深くの、人跡未踏な危険地帯であることなどから、その生態はまだ謎だらけで、幼虫も見つかっていない。世界最大のカミキリムシとして知られ、そのアゴは鉛筆を噛み切るほど強力。当然のことながら保護の対象なものの、世界中の昆虫マニアが狙っているため、現地住民が現金収入のために乱獲し、高額で取引されているのだという。

 

 

【4】羽化後の命は1週間だけ!世界最大級の「蛾」・アタカス・アトラス

日本が誇る「世界最大級の蛾」ことヨナグニサン

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 昆虫の中で翅の面積が最大級の蛾(が)として知られていたアタカス・アトラス(Attacus Atlas Moth)。雌は体長50-53mm、前翅長130-140mmと、木に止まっている姿はへたな鳥よりインパクト大。最近の研究ではオーストラリアやニューギニアに棲息する、翅の総面積300平方センチという化け物級の「ヘラクレスサン(Coscinocera hercules)」にナンバーワンの座は奪われたものの、いまでも世界最大“級”の蛾として有名だ。

 

 インドから東南アジア、中国、台湾、とアジア圏に幅広く分布しているが、実は、この世界最大の蛾の繁殖地の一つが日本なのだ。国内では沖縄県八重山諸島に分布し「ヨナグニサン」と呼ばれている。「沖縄に住んでる‟よなぐに”さん」というと、かりゆしウェアを着たおじさんが思い浮かぶが、実際のヨナグニサンも写真のとおりけっこうカラフル。天敵から身を守るため、蛇の頭を模した模様があるとされている。

 

 さて、世界最大級を誇るヨナグニサンだが、悲しいことに「ざんねんな生態」でも知られている。実は口器(口吻)が退化して失われているため、羽化後は一切食事を取れないのだ。頑張って大人になったのにメシ抜き(泣)なので、幼虫の頃に蓄えた養分で生きるしかなく、成虫寿命は長くても1週間ほどしかない。

 

 

【5】見た目に拠らず子煩悩で家族想い・ヨロイモグラゴキブリ

「ゴキブリ」というと拒否感強いが、フォルムと生態からは好印象

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 世界でもっとも体重の重いゴキブリで、体重は最大35グラム、体長は最大8センチに達するヨロイモグラゴキブリ(Giant burrowing cockroach)。オーストラリア・クイーンズランド州の熱帯地域に棲息し、地中数十センチから1 メートルほどの深さに潜り、土中に巣を作る。

 

 カラダはデカいし、名前からしてショッカーの怪人みたいな”いかつい感じ”だが、ゴキブリにしては珍しく完全な草食性で、エサである落ち葉や枯れ草を巣穴に運び込んで貯蔵している。雌雄のつがいが共同で子育てをしながら生活する特徴があり、「非常に子煩悩なゴキブリ」として知られている。

 

【お詫び】この記事は9月26日公開記事の再編集・再掲載です。元記事は編集部の暴走により、タイトルや本文中の表現に不適切なものが頻出。検索エンジン様から嫌われて表示されなくなってしまいました。ご不快を催された読者の皆様、検索エンジン様、そして何より、面白い記事を書いてくれたのに、アホ編集部のせいで非表示になってしまったN.A.B.E様に謹んでお詫び申し上げます。