■『地獄が呼んでいる』出演のユ・アインソン・ジュンギと人気ドラマで共演

 今や実力派俳優として数多くの賞を獲得しているユ・アイン(35)が、物語の鍵を握る新興宗教団体の初代議長役を演じているのも、本作の見どころのひとつだ。

 ユ・アインは、日本のコミック原作の映画『Antique〜西洋骨董洋菓子店』や、ソン・ジュンギ(36)も出演していた時代劇『トキメキ☆成均館スキャンダル』などで若い女性の人気を得たのち、映画を中心に役柄を広げて、韓国を代表する俳優の1人に成長した。

 韓流エンタメ情報誌『韓国TVドラマガイド』編集部が、以前ユ・アインにインタビューした際、「若い頃は感受性が強すぎて生きづらい時があった。自分の感受性を守るためにも、誰よりも利口にならないと。それが僕の人生のようだ」と語っていたことが印象的だった。

「俳優とは人に影響を与える芸術家」と捉えているユ・アインは、哲学的な面があり、作品選びも世界観やメッセージ性を重視している。数多ある出演オファーの中から『地獄が呼んでいる』のこの役を選んだものも頷ける。

画像:Netflixシリーズ『地獄が呼んでいる』

 刑事役には映画『息もできない』のヤン・イクチュン(46)、女性弁護士役にキム・ヒョンジュ(44)、TVプロデューサー役にパク・ジョンミン(34)。宗教団体の執事役として、『梨泰院クラス』でパク・セロイの店の仲間の1人を演じていたリュ・ギョンス(29)が後半に登場するのも、『梨泰院』ファンなら見逃せない。