■夢を追いかける姿に心揺さぶられる『スタートアップ:夢の扉

『スタートアップ:夢の扉』(2020年/Netflix独占配信中)でナム・ジュヒョクが演じたナム・ドサンもまた、背景となる時代や職業こそ違うものの、『二十五、二十一』のキャラにつながる役どころとなっている。若く才能に溢れる開発技術者ドサンがヒロインのダルミ(ペ・スジ)と出会い、ともに鼓舞し合いながら起業してひたむきに夢を追っていく青春ラブストーリーに、登場人物たちが抱える繊細なエピソードが絡み合う。『まぶしくて』を観た脚本家が、ナム・ジュヒョクを本作に指名したという逸話も頷ける。

「僕の夢は曖昧だった。でも、君に出会った時、夢が明確になったんだ」とは、ドサンがダルミに語ったセリフだが、同じようなことを『二十五、二十一』でイジンもヒドに話している。何度も夢をくじかれ、傷つき涙を流しながらも、乗り越えていく姿に心揺さぶられること必至だ。また、同じ夢をともにする仲間たちとの友情の物語も熱く、素のナム・ジュヒョクでは?と思えるような、お茶目な姿も織り込まれている。

 キム・ソンホ演じるカリスマ投資家ジピョンとの、ダルミをめぐるイイ男対決も見もの。くすっと笑えるたり、じんわり心温まるシーンも多い爽やかな青春ロマンスなので、『二十五、二十一』でジュヒョク沼落ちした人にもぜひ観てもらいたい。

Netflixシリーズ『スタートアップ:夢の扉』独占配信中