ハンス(チャ・スンウォン)とウニ(イ・ジョンウン)のロマンス再燃はあるか?
私はウニが済州の女なのでその答えは半分出ているような気がする。まあ、そのことはいずれ書くとして、今回も韓国ドラマ『私たちのブルース』を見ていて「おっ! 」と思った点を挙げてみよう。
■イ・ジョンウン扮するウニ。そのたくましさの秘密
「生鮮~生鮮~」と叫びながら、ウニが台車に太刀魚を載せて市場を練り歩く。彼女は市場の鮮魚店5軒とカフェを経営するだけでなく、五日市でも魚を商って稼ぐやり手だ。
朝鮮半島には女性の生活力が強いといわれる地域がいくつかある。済州もそのひとつだ。「三多島」の別名があるように、済州には「石」「風」「女」が多い。女が多い(目立つ)のは、かつては男が漁に出て命を落としたり、日本に出稼ぎに行って長らく家を空けたりしていたからだ。
土壌が火山灰性で土地がやせていて稲作には不向き。風は強く台風は多く、水も乏しい。そんな土地では女も男並みかそれ以上に働かなければならなかった。その象徴的な存在が本作にも出てくる海女である。市場で働くチュニ(コ・ドゥシム)は現役の海女だ。姉貴分のオクドン(キム・ヘジャ)もかつては海女だったろう。ウニも若い頃は海に潜っていたかもしれない。
チュニを演じるコ・ドゥシムは実際に済州出身だ。済州が舞台の映画『初恋のアルバム 人形姫のいた島』では若い頃は海女で稼ぎ、年をとっても銭湯でアカスリをして稼ぐ、たくましい母親を演じていた。