■『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』推したい3つの見どころポイント
『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』、特にここは推しておきたいという見どころポイントを3つ紹介しよう。
《推したい見どころ1》孤独なジュナが笑顔になる瞬間
アル中で賭博好きの父を持ち、苦労して育ったジュナ。つらい境遇から周囲に心を閉ざしているが、自分とは正反対で感情のままに生きるヘジャの前では笑顔も見せる。2人で焼酎を飲むシーンのやり取りにはホロリとさせられる。孤独な彼が少しずつ心を開いていく様を繊細に演じたナム・ジュヒョクの柔らかな笑顔が良い。
《推したい見どころ2》可愛い老ヘジャ×ツンなジュナ
外見が70代になってしまったヘジャを、“あのヘジャ”と気づかないジュナ。自分とわかってもらおうと懸命にアピールするヘジャと、さらりとかわすジュナのやり取りが愉快だ。“国民の母”キム・ヘジャの愛らしさにほっこりさせられる。
《推したい見どころ3》若者と老人たちの温かな交流
育ててくれた祖母の前でジュナが見せる優しさや、子供のような表情にはいじらしさが浮かび、妙に胸を締めつけられる。老人ホームで知り合った“シャネルおばあさん”など、ジュナと老人たちの心の交流も胸にじわり。ナム・ジュヒョク×老俳優の好相性ぶりに注目!
ナム・ジュヒョクのナイーブさが生きた本作。最初はファンタジーと思いきや、老い問題や時計の謎など、すべての伏線が見事に回収されていくラストは号泣必至。観終わったあと、切なくも優しい余韻が残る名作になっている。