ある作品の役の印象が強烈過ぎて、なかなかそのイメージが抜けない俳優がいる。
Netflix韓国ドラマ『シスターズ』でいえば、三姉妹(長女インジュ/キム・ゴウン、次女インギョン/ナム・ジヒョン、三女イネ/パク・ジフ)の母役パク・ジヨン(1969年生まれ)と、大物弁護士パク・ジェサン(オム・ギジュン)の妻役オム・ジウォン(1977年生まれ)がそうだ。
1話と予告編でこの2人を観ただけでイヤな予感がした。「ああ、このドラマはただではすまない」と。
■ “目力女優” パク・ジヨン、映画『ハウスメイド』の冷酷な母役
三女イネの誕生日を祝う和やかな雰囲気をぶち壊すように、母役のパク・ジヨンが帰宅する。この人は目力が凄い。それは『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で大手弁護士事務所のテ・スミを演じたチン・ギョンを上回る。ヨルムキムチの材料をくれた勤め先の社長を紹介するときは、「私の対面を汚すんじゃないよ!」とでも言わんばかりの目つきで3姉妹を睨む。
“”怖いパク・ジヨン”を印象づけたのは、富豪(イ・ジョンジェ)の妻の母を演じた映画『ハウスメイド』(2010年)だ。
富豪宅の住み込み家政婦(チョン・ドヨン)のトラブルを処理するために暗躍するパク・ジヨンは本当に怖かった。「人には分というものがある」とでも言いたげな醜い優性思想のかたまりのようなキャラクターだった。ラストシーンの強烈さとともに、彼女の印象は筆者の心に強く刻まれている。