電話1本で多額の金を騙し取られる人たちが続出し、日本と同様に韓国でも大きな社会問題となっている振り込め詐欺。映画『声/姿なき犯罪者』は、家族や同僚たちが大掛かりな詐欺計画に巻き込まれた主人公が犯罪組織の拠点へと潜入し、奪われた金を取り戻そうとするスリリングなクライム・サスペンスだ。ドラマ『ミスター・サンシャイン』(2018年)や映画『茲山魚譜 チャサンオボ』(2021年)など、出演作ごとに存在感を増しているピョン・ヨハンが主人公ソジュンを演じている。
一方、無謀にも見えるソジュンの行動に驚きながら、自分なりのやり方で組織を壊滅させようとするベテラン刑事ギュホには多くの映画やドラマで活躍する演技派俳優キム・ヒウォンが扮している。キム・ヒウォンの独占インタビュー、後編をお届けする。
●『声/姿なき犯罪者』Story
ある事情から刑事を辞め、建設現場で働いていたソジュン(ピョン・ヨハン)。ある日、現場で重大事故を未然に防いだ彼は、一時的に携帯電話が不通になっていた間に、自分の妻を含む多くの関係者が振り込め詐欺の被害に遭っていたことに気づく。組織への復讐を心に誓ったソジュンは中国にある彼らの拠点に潜入。そこで総責任者として犯罪を操るクァク(キム・ムヨル)という男と出会う。一方、刑事ギュホ(キム・ヒウォン)も、別ルートから組織に迫っていた。
■【独占インタビュー】刑事役キム・ヒウォン、ドラマやバラエティでも大活躍
ーー『声/姿なき犯罪者』をはじめとする映画以外に、ドラマにもたくさん出演しています。特にドラマ『まぶしくてー私たちの輝く時間ー』では、視聴者が持っている“悪人”のイメージをうまく利用したキャラクターが印象的でした。
『まぶしくて〜』は、私もとても好きな作品です。キム・ヘジャさんが主人公を演じたこの作品ではファンタジーと現実的な感情の中間でバランスをとりなが演じました。最初、コミカルに始めて、どうやったらダメな人に移っていけるかなと考えながら演じました。