日本で韓流ブームが巻き起こって約20年。韓国ドラマの人気とともに歩んできた韓流エンタメ情報誌『韓国TVドラマガイド』の表紙を飾ったスターたちを、当時のエピソードなどを交えて振り返っていくシリーズ連載。今回は2010年8月発売の30号から2011年8月発売の36号までを紹介します。
■『推奴~チュノ~』のチャン・ヒョク、男らしい色香は今も褪せず
『韓国TVドラマガイド』30号(2010年8月発売)の表紙には、時代劇『推奴~チュノ~』(2010年)で大ブレイクしたチャン・ヒョクが登場。
チャン・ヒョクは1976年12月10日生まれで、当時はまだ30代前半。『推奴~チュノ~』は、朝鮮王朝時代の身分制度に阻まれた切ない物語はもちろん、チャン・ヒョクの優れた身体能力を生かしたアクションや肉体美も注目を集めました。表紙やグラビヤ写真には、そんな彼のセクシーな色香が溢れています。
チャン・ヒョクはその後も着実にキャリアを積み重ねていきます。『運命のように愛してる』(2014年)のツンデレCEO役でラブコメプリンスとして多くの女性を魅了すると、『ボイス~112の奇跡~』(2017年)ではタフな刑事役、『カネの花~愛を閉ざした男~』(2017)では復讐に燃える孤独な弁護士役。『油っこいロマンス』(2018年)では元ヤクザの中華料理店オーナーに扮し、シェフ役のジュノ(2PM)と奇妙なブロマンスを繰り広げるなど、話題作を世に送り出してきました。
パク・ソダムと共演した『ビューティフル・マインド~愛が起こした奇跡~』(2016年)や、ボクサー役の『バッドパパ』(2018年)で感動の演技を見せたかと思えば、ヤン・セジョン主演『私の国』(2019年)の悪役、『ザ・プロファイラー~見た通りに話せ~』(2020年)の謎多き天才プロファイラー役など、男っぽいキャラも健在です。
年齢を重ねてもその色香は褪せぬまま、渋みを増した演技で存在感を示しているチャン・ヒョク。最新出演作である時代劇『最愛の敵〜王たる宿命〜』(2022年)では、MBLAQ出身イ・ジュン演じる若き王の前に立ちはだかる朝廷の権力者役に扮し、そのカリスマ性を存分に発揮しています。
続く31号(2010年10月発売)の表紙はカン・ジファン。 ミュージカルでデビューした彼に、その原点への思いなどをインタビューしています。