56号(2014年12月発売)の表紙はイ・ミンホ。表紙コピーに「キラキラの奥にあるもの」とあるように、主演作『相続者たち』(2013年)で演じた華やかなキャラクターの奥に込めた思いを、インタビューでこう明かしています。

「タン(主人公)を演じながら、異性との愛はもちろん、家族との愛や友人との愛など、様々な“愛”について考えるきっかけをもらいました」(イ・ミンホ)

 財閥や大企業経営者の子息が通う超名門私立高校を舞台に、運命に翻弄される若者たちを描いた『相続者たち』は大ヒット。イ・ミンホはSBS演技大賞の最優秀演技賞を受賞するなど、イ・ミンホの20代の代表作のひとつとなりました。

 見どころは、イ・ミンホ演じる御曹司とヒロインのパク・シネの身分違いの恋はもちろん、ライバル役のキム・ウビン、さらにキム・ジウォンクリスタルパク・ヒョンシクカン・ハヌルなど、今や主役クラスの俳優たちと繰り広げる眩しく切ない青春の群像物語。チェ・ジニョク演じる異母兄との兄弟愛もぐっとくるものがあります。

 脚本はヒョンビン主演『シークレット・ガーデン』やコン・ユ×キム・ゴウン主演『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』など、数々のヒット作を生み出してきたキム・ウンスクが脚本を手がけています。動画配信サービスなどでも観られるので、未見の方はぜひチェックをしてほしい名作です。

『韓国TVドラマガイド』(56)表紙イ・ミンホ

 

 57号(2015年2月発売)の表紙はヒョンビン。『シークレット・ガーデン』から4年ぶりのドラマ復帰作となる『ジキルとハイドに恋した私~Hyde,Jekyll,Me~』(2015年/原題『ハイド・ジキル、私』)の制作発表会レポートを掲載しています。

 同作はヒョンビンが2つの人格を持った主人公を演じ、2つの人格と関わるヒロイン役にハン・ジミンが扮したロマンチックコメディ。当時注目の若手ソンジュン、ブレイク中のGirl’sDayのヘリが出演することも話題を集めました。

 制作発表会では、ヒョンビンは2つの人格を演じるにあたって、表の冷たい人格では「表情がほとんどない」ことに重点を置き、裏の明るい人格では「笑うとエクボが出るので、それを活用する」と語っています。細かな演技や表現にもこだわり、監督や共演者たちに多大な信頼を得ている様子が会見でも伝わってきました。何より、“冷酷”ヒョンビンVS“ピュア”ヒョンビンの対決が贅沢で、魅せられます。

『韓国TVドラマガイド』(57)表紙ヒョンビン