58号(2015年4月)には、イ・ジョンソクが表紙初登場。大ヒット作『君の声が聞こえる』(2013年)の高校生役でブレイク後、同じ脚本家パク・へリョンによるファンタジーロマンス『ピノキオ』(2014年~2015年)で若手トップスターとして地位を確立した時期です。

 少年のようなナイーブなルックス、モデル経験もある身長186センチの抜群なスタイル、さらに安定した演技力で、デビューからわずか5年で主演俳優に急成長したイ・ジョンソク。『ピノキオ』ではパク・シネ扮するヒロインへの恋心を抱きながら、家族や正義のために葛藤するTV局の新人記者を熱演しました。

 その後も同脚本家による『あなたが眠っている間に』(2017年)や、漫画の主人公という二次元キャラを演じた『W-君と僕の世界-』(2016年)、“大人”の年下男子を更新した『ロマンスは別冊付録』(2019年)に主演。兵役を経て、約3年ぶりとなる最新主演作『ビッグマウス』(2022年)がDisney+「スター」で独占配信中です。

 30代になってもその少年のような瑞々しく繊細な感性は変わらず、さらに大人の魅力を兼ね備えたイ・ジョンソクの今後の活躍にも期待が高まります。

『韓国TVドラマガイド』(58)表紙イ・ジョンソク

  59号(2015年6月発売)の表紙はイ・ジュンギ。この号では『朝鮮ガンマン』のインタビューを掲載。時代劇、アクション、ヒーローものと、イ・ジュンギが得意とするジャンルですが、だからこそ、出演を決めるのに時間がかかったと、率直に語っています。

 それでも、朝鮮王朝末期の斬新な設定で、「時代劇でアクション、身体演技も魅せられる」という自身の武器を使えることに魅力を覚えたのだそう。作品選びに定評のあるイ・ジュンギの数々の言葉には説得力がありました。結果として本作では、銃を使ったアクションという新しい魅せポイントを切り拓きます。

『韓国TVドラマガイド』(59)表紙イ・ジュンギ

 今回紹介した5人も登場する「本当に好きな俳優」のベストドラマを大特集した『韓国TVドラマガイド別冊』最新号は10月20日発売。観たい作品が見つけやすいように、俳優別に過去の名作から最新作まで推しドラマを紹介しています。