韓国ドラマを数多く観ていくと、気になっていくのがマルチな助演俳優たち。主人公の邪魔をするムカつく悪役だったり、見守る温かな存在だったりと、物語に妙味を加え、時にメッセージを持った役どころを担うなど、欠かせない存在になっている。
とりわけ大物助演の証といえるのが、序盤で亡くなる主人公の親兄弟役。代表格が、『梨泰院クラス』のパク・セロイ(パク・ソジュン)の父親を演じたソン・ヒョンジュ(1965年6月24日生まれ)だろう。もはや主演級俳優で、彼レベルになると、助演というより特別出演といったところだが、わずかなシーンでのちの主人公の人生に大きな影響を与える役どころとなっている。
このパターンでいうと、『あなたが眠っている間に』でヒロイン、ホンジュ(ペ・スジ)の亡き父を演じたチェ・ウォニョン(1976年1月10日生まれ)が思い浮かぶ。彼もまたいまや主演級だが、『相続者たち』では財閥グループの最年少秘書室長を演じたり、『花郎(ファラン)』ではヒロインの父親であり太后と因縁を持つ役どころで主人公たちに影響を与えていた。
■気になる脇役俳優、ブレイクしているのは誰?
最近このパターンのブレイクをしているのが、キム・ジュホン(1980年3月1日生まれ)だ。『ボーイフレンド』ではパク・ボゴム演じる主人公が常連のつぶ貝専門店の社長を、『サイコだけど大丈夫』ではヒロイン(ソ・イェジ)に振り回されるお調子者の出版社代表を演じ、強い印象を残した彼。
『浪漫ドクター キム・サブ2』では主人公キム・サブの敵対勢力となる外科医という悪役立ち位置だったが、上記2作とはまったく違う姿にはじめは同一人物と気づかなかったほどだ。そんな彼が、『スタートアップ:夢の扉』では、ヒロイン(ペ・スジ)がその遺志を継ぐ亡き父を演じている。
最近は『ビッグマウス』での腹の中の読めない市長役のインパクトが大だった。引く手あまたの快進撃が続くキーパソン俳優といえよう。