■ラ・ミラン&イ・ソンギョン
バディものは男性と男性のコンビが多いのだが、その固定観念自体に挑戦状を叩きつけたのが、2019年の映画『ガール・コップス』だ。主人公は、捜査班から犯罪被害者相談窓口に飛ばされた先輩(ラ・ミラン)と後輩(イ・ソンギョン)。女性が虐げられる事件と社会に憤り、2人で事件解決に向かうのだが、興奮しやすい先輩がときに暴走するシーンが笑いを誘う。
なお、本作では、Netflixドラマ『シスターズ』で長女の協力者ドイルを演じたウィ・ハジュンが悪のリーダーを演じている。役柄は『シスターズ』と同じなのだが、キャラは完全に悪に振り切っているので鑑賞者は迷わず彼を憎むことができる。
ラストのラ・ミラン&イ・ソンギョンとウィ・ハジュンの格闘シーンと、フィニッシュホールド(決め技)は見ものである。
「男にできることは女にもできる」
そんなメッセージが大変心地よい作品だ。