Netflix国内ランキングで連日1位、2位を占拠している韓国ドラマ『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』と『その恋、断固お断りします』。この2作に共通する点がある。
それは、主人公のヒロインに対する愛に、“リスペクト”という言葉があることだ。
(本記事には一部、ドラマのネタバレを含む記述があります)
■『イルタ・スキャンダル』『その恋、断固としてお断りします』の共通項
『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』の主人公は、受験塾業界ナンバーワンの業績と人気を誇る数学講師チェ・チヨル(チョン・ギョンホ)。1年で一兆円を稼ぐ高慢なスター講師で、人間関係の構築を嫌う彼が恋に落ちるのが、高2の姪っこを育てながら惣菜店を営むヘンソン(チョン・ドヨン)。
ストレスによる消化不良に常に悩まされ、食が細く体力もない“ひ弱な”チヨンが、唯一おいしく食せるものがヘンソンが作る惣菜だった、というところから彼女が気になり出すわけだが、周囲からしたら到底釣り合わない2人。
ヘンソンがチヨルを誘惑した!というあらぬ“スキャンダル”で騒ぎ立てられると、彼女を守るためにチヨルはこんな言葉を皆の前で口にする。
「彼女は僕なんかより素晴らしい人で、とても温かくて、キラキラ輝いています」
ここにあるのは、人としての彼女に対する憧れで、リスペクトだ。
一方、『その恋、断固お断りします』の主人公ガンホ(ユ・テオ)は、“ロマンス職人”と称されながら、実は女性を病的なまでに懐疑するトップ俳優。
そんな彼が、ひょんなことから契約恋愛をすることになるのが、この世の男という男すべてを敵視する負けず嫌いの女性弁護士ミラン(キム・オクビン)。水と油のような関係の2人だったが、互いの弱さとそれゆえに備えた強さを知り、やがて想いを通わせていく。
2人が初めて結ばれたシーンで、ガンホはミランにこう話す。君は僕が知る女とはまるで違う、危険を顧みず人を救う。どんな命でも救うヒーローそのもの。女性だから“ヒロイン”だと。そう称えたあとのセリフがいい。
「リスペクト。本気で尊敬してる」
最高の告白じゃないか!