■ヒロインを支える“サポート男子”、イ・ジョンソクのコメントも話題に!
ここ数年の韓国ドラマを振り返り、顕著に見られる傾向が、頑張るヒロインを陰で支える“サポート男子”の人気だ。
特に2022年は、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のイ・ジュノ(カン・テオ)を筆頭に、『39歳』のソヌ(ヨン・ウジン)、『再婚ゲーム』のヒョンジェ(イ・ヒョヌク)とソクジン(パク・フン)。そして、『二十五、二十一』のペク・イジン(ナム・ジュヒョク)と、いずれも恋愛関係以上にヒロインの力強いサポーターとしての魅力を放っていた。
『私の解放日誌』のク氏(ソン・ソック)や『シスターズ』のドイル(ウィ・ハジュン)は、その立ち位置でさらに“謎めいた存在”という付加価値が付き、視聴者を魅了した。
なかでも印象に残るのが、『二十五、二十一』でイジンがヒロインのヒド(キム・テリ)にかけた言葉だ。
「おまえのように努力したくなる。おまえと同じくやり遂げたくなる。おまえは人に力を与えるんだ」
「俺の応援は、おまえへの賛美だ」
まさに、リスペクトという名の愛といえよう。
そんな“リスペクト男子”が、リアルで現れた。
それが、昨年末に歌手IUとの交際宣言をしたイ・ジョンソクだ。年末に行われたMBC演技大賞で大賞を受賞した際のコメントで、彼はこう語った。
「兵役を終えて恐怖や不安、苦悩を抱えていたとき、人間的に良い方向に向くよう、ポジティブな考えをするよう助けてくれた方がいた。その方にこの場を通じて必ず伝えたいことがある。いつも素敵でいてくれてありがたいし、とても長い間好きだった、とても尊敬している」(イ・ジョンソク)
輝いている彼女を尊敬し、彼女のようになりたいと願う。リスペクト愛を象徴しているような言葉だろう。
男性主人公が白馬の王子のように現れて、その地位と名声により貧しいシンデレラをお姫様に引き上げていくストーリーは、もはや過去のもの。男女は対等の関係となり、さらに男性が女性を“サポート”する関係になり、いまや女性の輝きが、男性をめざめさせる時代になっているようだ。