■約5年ぶりの新作『ミッキ(原題)』ではワイルドな刑事役!

 チャン・グンソクの約5年ぶりとなる新作ドラマ『ミッキ』(ドラマ原題は「미끼」、韓国語で「囮/おとり」という意味)。脚本は『ミストレス~愛に惑う女たち~』のキム・ジヌク、演出は『ボイス〜112の奇跡』『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』など傑作サスペンスを多く生み出してきた名手キム・ホンソンによる、クライム・ミステリーです。

 作品のモチーフとなっているのは、実際に韓国で“史上最大の詐欺事件”として大ニュースとなったマルチ商法詐欺犯の謎。詐欺事件の犯人が逃亡先の中国で事故死した8年後、「彼は生きている」という証言が出たことから物語が動き出します。

 チャン・グンソクが扮するのは、元弁護士の刑事ク・ドハン。法の裁きを受けないギリギリの領域で独自の捜査を行う大胆さも持ち合わせた人物で、ある事件をきっかけに、マルチ商法詐欺事件の首謀者ノ・サンチョン(ホ・ソンテ)の事故死を怪しみ、真相を探っていくというタフな役どころです。

 甘いマスクのチャン・グンソクが、髭を蓄えたワイルドな風貌に加えて、喜怒哀楽を最低限に抑えた知的で重みある雰囲気を纏い、刑事のカリスマ性を発揮しています。

 何かを察したときに眼光に鋭さが浮かび、感情の動きが静かに伝わってくる姿などは、今までの出演作にはない新境地の演技。ロマンス作品で魅力を放ってきた甘い低音ボイスも、本作では複雑な事件の真相を捜査していくなかで説得力を持たせる武器となっています。

 昨年10月、撮影のわずかな合い間を縫って来日して行ったスペシャルイベントでは、本作に対する情熱と自信を口にしていたチャン・グンソク。久々に演技に没頭し、俳優としての感覚が研ぎ澄まされているようでした。

『ミッキ』は、韓国では1月からCoupang Playで配信中のパート1に続き、4月7日からパート2が配信予定。日本での配信・放送決定のニュースが待ち遠しいです。

『ミッキ(原題)』画像出典:Coupang Play

『ミッキ(原題)』1話予告 動画出典: Coupang Play公式YouTubeチャンネル(youtube.com/@CoupangPlay)より