●『夫婦の世界』イ・テオ(パク・ヘジュン

「ちかちゃんねる」アンケートでは圧倒的票を得て、ダントツの「夫にしたくない男」に選ばれたテオ。若い女性との不倫に溺れながら、妻のソヌ(キム・ヒエ)にバレると開き直り、不倫の何が悪い?と言いのけるクズっぷり。夢ばかり追いかけている映画監督で、女医である妻の援助でエンターテインメント会社を設立、要はヒモなのだ。

 有能な妻にコンプレックスを抱きつつ、歪んだ愛もあったりして(愛なのか?甘えなのか?)家族を捨てる気は一ミリもなく、かといって浮気相手ダヒョン(ハン・ソヒ)と別れる気もない。妻の前で「お前のいない人生は考えられない。かといってダヒョンも諦められない。同時に愛してるってことだ」「俺も許すからお前も許してくれ」などとのたまう。どんなメンタルなら、そんな言葉が出てくるのか。

 演じたペク・ヘジュンは、本作で世の中の全女性を敵に回したといってもいい。その救いようもないクズぶりがだんだん病みつきになるのか、韓国のケーブルドラマ史上歴代最高視聴率1位を記録している。

 配信中の「ちかちゃんねる」では、ほかにも、常に心配が絶えず恋人には向かないキャラクターから、ストーカーまがいの執着男子まで、様々なドラマの「付き合いたくない男」の名前があがり、キャラクター論議を繰り広げている。