――演じながら特に印象に残った場面やセリフはありますか?

 たくさんあります。たとえば、物語の序盤にあった、セプンがヒロインのウヌ(キム・ヒャンギ)に語った「あなたを生かす機会をください」というセリフですね。セプンの人となりを象徴するようなセリフでした。正確な単語は覚えていませんが、ウヌの命をなんとしてでも救いたいという気持ちが溢れ出た言葉でした。それが記憶に残っていますね」

――アドリブで演じた場面も多かったのでは?

 そうですね。僕がというより、医院のメンバーで、セプンの相棒ともいえるマンボクが言い出しっぺです。マンボク役のアン・チャンファン先輩がアドリブをたくさん準備してきて、現場で合わせながらやったのですが、あまりにもアドリブをしているので、特定のシーンが思い出せないほどです(笑)。セプンとマンボクのシーンはアドリブだらけなので、これをふまえて作品を観てくださればとより楽しめると思います!

――撮影現場の雰囲気の良さが画面から伝わってきますね。

 はい。特に時代劇は衣装の準備なども大変で、暑い時も寒い時もあったし、スタッフも苦労が絶えませんが、それでも一緒に撮影をしながら暑いと笑って、寒いと言っては笑い合うような、とても温かい人たちが多い現場でした。「温かい」という言葉をしきりに強調しますが、ドラマの特性と似ている人たちが集まって作った、温かい作品になっていると思います。

●『朝鮮精神科医ユ・セプン2(原題) 』ストーリー

 それぞれの事情により離れ離れとなったユ・セプン(キム・ミンジェ)とソ・ウヌ(キム・ヒャンギ)は1年後に再会し、再びケス医院に戻ることになる。しかし、そこに2人の間を邪魔するイ・ソイ(ウ・ダビ)とチョン・ガンイル(カン・ヨンソク)が現れ、内医院の監察が終わるまでケス医院の営業中止を命じられてしまう……。

『朝鮮精神科医ユ・セプン2(原題) 』© STUDIO DRAGON CORPORATION

●放送/配信情報

『朝鮮精神科医ユ・セプン2(原題) 』

Mnetにて5月20日(土)より日本初放送スタート/毎週 (土)22:00~23:15ほか

[2023年/全10話]演出:パク・ウォングクほか 脚本:パク・スルギほか

出演:キム・ミンジェ、キム・ヒャンギ、キム・サンギョン

※動画配信サービス「Mnet Smart+」では本放送&7日間見逃し配信で視聴可能

●『朝鮮精神科医ユ・セプン(原題) 』シーズン1ストーリー

 時は朝鮮時代。北の国境を強化するべきだと主張する王と、その意見に反対する臣下とで対立が起きていた。そんな時、王の顔に原因不明の腫瘍ができ始める。容態が悪化するも主治医の到着が遅れ、一刻を争うと判断したユ・セヨプ(キム・ミンジェ)は鍼で腫瘍の治療を行う。しかし、腫瘍からの出血が止まらずそのまま王は死亡してしまい、この一件によりユ・セヨプはトラウマを抱え、鍼治療ができなくなり地方に追放される。命を断つことさえ考えるも1人の未亡人ソ・ウヌ(キム・ヒャンギ)に引き止められたセヨプは、ひょんなことから小さな町のケス医院で働くことに。セプンと名を変えた彼は、鍼が打てないままある患者に向き合うことになるが……。

●放送情報

『朝鮮精神科医ユ・セプン(原題) 』シーズン1アンコール放送

Mnetにて5月20日(土)13:00~ 一挙放送