キャラクターを演じる上で意識していることを訊かれると、ジュノは、「クォンは財閥三世というキャラクターですが、単によく知られている財閥三世として表現するのではなく、実在しているキャラクターという印象を持っていただきたいと思って役作りしました。また、笑顔をあまり見せないうえ、財閥三世として、本部長として生きている人物なので、言葉や行動がなくても威圧感を与えたり、カリスマ性を見せられたらと思いました。劇中ではスリーピースのスーツを着ているんですが、外見からも(周囲を圧するような)その体格がわかるようにしたいと思って、運動もして役づくりをしています」と、独自の役作りを明かした。
すると、隣で聞いていたユナがジュノに向かって指で「グー」ポーズ。そんなユナに、ジュノが「ありがとうございます」と照れくさそうに、はにかみながら頭を下げるなど、可愛いやり取りも。
ちなみに、白のスーツを着ていたジュノだが、身振り手振りで話すたび、鍛え上げられた上腕二頭筋が服の上からもわかるほどだった。肉体からも感じられる威圧感、カリスマ性はぜひ劇中で確認されたい。
一方、ホテリエのサランを演じたユナは、「まずは笑顔が可愛いホテリエということで、本当にたくさん笑いました(笑)。なので、笑顔が可愛く見えるように努力しましたね。それと、さきほども少し話しましたが、優秀社員、親切社員に選ばれるほどセンスのある従業員だったので、このホテルで働くことに使命感を持っているという点を重要視して演じました。実際にホテルの方から挨拶の仕方やサービスの仕方なども教えていただいて役作りの準備をしました」。
ここで先ほどのお返しとばかり、ジュノからも「グー」ポーズが出て、抜群の相性を見せていた。
本作で、ぜひ観てほしい注目ポイントについては、「やはりクォンとサランがどんなふうにして出会うか、その出会いがどんな関係に発展していくのか、そのストーリーの流れをぜひ見てほしいです。実際にこういった(ラブコメディの)演技をするときには相手と息を合わせるのがとても大切なんですが、クォンとサランとしてのケミストリーが見られると思います。2人のキャラクターの息の合ったところを重点的に見守っていただきたいですね」と、ジュノ。
ユナの方は、「この作品はいろいろな場所で撮影したので、映像美にも期待していただいていいと思います。(ジュノが頷きながら「そうですね」とつぶやく)。そして、ジュノさんも話していましたが、ウォンとサランのケミストリーがとても楽しめると思います。何より、笑顔をあれほど嫌っていたウォンが、真の笑顔を取り戻していく過程ですね。サランによってウォンが “愛の伝道師”のように変わっていくところがあるんですが、そんなふうに優しく、心が温かく、可愛い姿もあるウォンとして変化していくところをこのドラマのポイントとしてあげたいです!」と、アピール。2人のケミストリー、そして、ウォンの変化が本作の大きな見どころとなっていくようだ。
(イベントレポート後編に続く/イベント撮影:泉山美代子 取材:高橋尚子)
●『キング・ザ・ランド』ストーリー
ホテルや流通会社、航空会社などを傘下に持つキンググループの御曹司ク・ウォン。生まれながらにして優雅さとカリスマ性、知性と気品を兼ね備えた彼だが、たった1つ欠けているものがあった。それは母親の記憶。その記憶を取り戻すべく、キングホテルに本部長として帰ってきた彼は、ロビーのフロントデスクで笑顔をふりまくホテリエ、チョン・サランと出会う。笑顔を嫌う冷酷男子ウォンと、仕事がら作り笑顔が身についてしまっているサラン、真逆の2人のロマンスが始まる!
●配信情報
Netflixシリーズ『キング・ザ・ランド』6月18日(日)独占配信スタート
[2023/全16話]演出:イム・ヒョヌク『ライフ』『コッパダン〜恋する仲人〜』 脚本:チェ・ロム クリエイター:チョン・ソンイル『今、私たちの学校は…』『恋するパッケージツアー』