大ヒット時代劇『寵妃の秘密』シリーズで大ブレイクして以来、数ある中国ドラマツンデレキャラを好演し、日本でも人気を集める若手スター、シン・ジャオリン

 そんな彼が主演する『三番目の花婿~Choice Husband~』は契約結婚でバツ2となったヒロインを2人の元夫が取り合う常識破りの時代劇ラブコメディ。策略家ながら愛には一途で、最初は腹に一物あってヒロインに近づくものの本気の恋に落ちていく夫役は、これまでとは違うキャラクターだったというシン・ジャオリン。その役作りの苦労や撮影の裏話などを語ってくれているオフィシャルインタビューをお届けする。

●シン・ジャオリンProfile

 1997年7月22日生まれ。2014年にリアリティ番組に出演して注目され、翌年の映画「20歳よ、もう一度」の端役で俳優デビュー。2017年に主演に抜擢されたラブコメ時代劇『寵妃の秘密』シリーズのツンデレ皇子様役でブレイクした。その他の主演ドラマに『運命100%の恋』『婚約指南書~君との三度の結婚~』『キュート・プログラマー』『問天録~乱世を駆ける守護神~』など。

■シン・ジャオリン主演中国時代劇『三番目の花婿~Choice Husband~』インタビュー

――『三番目の花婿~Choice Husband~』への出演を決めた理由は何ですか?

 裴衍禎(はいえんてい)と、これまで演じてきたキャラクターとは大きな違いがあったからです。彼は警戒心が強く本心を隠している策略に長けた人物で、事業においても恋愛においても計算ずくで動きます。当初はある目的を秘めていましたが、やがて真心を交わすようになるという立体的なキャラクターです。

――最初に脚本を読んだときの感想を教えてください。

 裴衍禎のキャラクター設定とその成長ストーリーに惹かれました。

――本作はオンライン小説を原作としていますが、撮影前に準備したことや役作りで意識した点などがありましたら教えてください。

 キャラクターやストーリーをさらに理解するために、原作も読みこみました。

――裴衍禎はどんなキャラクターですか? ご自身の性格は裴衍禎とそのライバル、宋席遠(そうせきえん)のどちらに近いと思われますか?

 裴衍禎は腹黒くて策略に長けていて、可愛く見えて実は悪賢いキツネのようなキャラクターです。でも、沈妙(しんみょう)を愛し始めたその時から、何があっても彼女だけを選ぶようになります。彼女のために全てを差し出し、全てを投げ捨てるんです。そんな裴衍禎の方がやっぱり自分に近いかもしれません。

『三番目の花婿~Choice Husband~』(C) Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

――演じていて裴衍禎に最も感情移入したシーンはどこでしょうか?

 第29話の雨が降る中での対決シーンです。裴衍禎は沈妙のためにすべてを捨てて、毅然とした態度で命さえも犠牲にしようとします。裴衍禎という人物は、普段は特に内心を表に出しません。ネット上でも言われている通り、彼は完璧だけれど思っていることを口にしないのが玉に瑕です。でも、このシーンでは彼が沈妙に対する気持ちを全てさらけ出します。