ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』や『愛していると言ってくれ』『誘拐の日』など良質のドラマを輩出してきた韓国ENAの新ドラマ『私のヘリへ ~惹かれゆく愛の扉~』が好調なスタートを切った。日本ではU-NEXTで独占配信中だ。

 ヒロインを演じるのは『哲仁王后(チョルインワンフ)~俺がクイーン!?~』や『サムダルリへようこそ』などのヒットで“最強コメディエンヌ”の呼び声高いシン・ヘソン。深い悲しみのせいで、新しい人格が宿るようになったアナウンサーに扮し、鮮やかな一人二役演技を披露している。イ・ジヌク演じる元恋人の微妙な関係、別人格が恋するカン・フンとの出会いなどがドラマチックに綴られ、早くも目が離せない展開となっている。

■『私のヘリへ ~惹かれゆく愛の扉~』シン・ヘソンが一人二役で別々の恋!?

●『私のヘリへ ~惹かれゆく愛の扉~』ストーリー

  8年間の恋愛の末、別れたチュ・ウノ(シン・ヘソン)とチョン・ヒョノ(イ・ジヌク)は、テレビ局PPSで 経歴14年目の同期アナウンサー。9時のニュースのメインアンカーになること目前の人気アナウンサー、ヒョノに対し、朝のラジオしかレギュラーのないウノは無名の存在だ。

 そんなウノに新番組の打診が。頑なに断るウノの代役をヒョノが引き受けた結果、なぜか2人は同じ番組を担当することに。さらに、親しい後輩のムン・ジオン(カン・サンジュン)から告白され、ウノの心はざわつくばかりだ。

 一方、駐車場の管理スタッフ、ヘリは、メディアNのアナウンサー、ジュヨン(カン・フン)に片想い中。あるとき、トラブルに見舞われているジュヨンを匿ったヘリは、勢いでキスしてしまう。実はこのヘリ、解離性同一性障害を患うウノの別人格で……。

●見どころ

天気がよければ会いにゆきます』の脚本家ハン・ガラムと、『恋愛ワードを入力してください ~Search WWW~』『二十五、二十一』などのチョン・ヒョン監督が初タッグ。愛の痛みのせいで、新しい人格をもったヒロインと、心の傷を隠してきた元恋人の再生を描くヒーリングロマンス

 なんといっても注目は、シン・ヘソンの繊細かつ大胆な一人二役演技だ。

 37歳のアナウンサーのウノは、仕事熱心なところをみせつつも、笑顔も少なく、なんとか日々を保っているような、どちらかといえば不幸せそうにみえるキャラクター。

 一方、ウノの別人格である、駐車場の管理スタッフのヘリ(27歳)は、見た目こそ、前髪で目を隠すほどシャイな雰囲気なのに、平凡な日常をポジティブに生き、思いがけない大胆さと、少女のような明るさをもつ魅力的な人物だ。

 話し方、姿勢、たたずまい、すべてにおいて、まったく違う。さらにいえば、ヒョノと幸せだったころのウノも今とは別人で、まるで3つのキャラクターを演じているかのよう。ウノ、ヘリそれぞれのロマンスの行方にときめきながら、体は1つ、心は2つヒロインに起きるこれからの出来事、その一挙手一投足をシン・ヘソンがどう演じていくのか、興味はつきない。