韓国より性的におおらかといわれる日本でも、劇中とはいえ、うら若き女性が堂々とおならをするシーンはなかなか見られないだろう。

 今も、とくに男性には儒教的な価値観が残る韓国では、女性は貞淑であれという圧力を感じる機会は多い。いくら同性の親友の前とは言え、このあけすけなシーンには、「!」となった女性視聴者も少なくなかっただろう。

 また、人気ラブコメディ『となりのMr.パーフェクト』では、主人公カップル(チョン・ヘインチョン・ソミン)の母(チャン・ヨンナムパク・ジヨン)の親友ジェスク(キム・クムスン)が軽登山の途中で何度も大きなおならをするシーンがあった。

 女性がおならをして何が悪い? そんなメッセージが込められた演出なのかもしれないが、なんでもかんでもあけすけにすることが、本当に女性の解放につながるのか、少々疑問ではある。