1月5日、「2024 MBC演技大賞」が録画放送され、各賞が発表された。

 年末に起きた旅客機事故をうけ、生中継から録画放送へと切り替えられたMBC演技大賞。国中が悲しみに包まれているさなかに収録されたこともあり、受賞者たちも複雑な心を隠せなかったが、哀悼の気持ちを表わすとともに、作品をともに作り上げた俳優仲間・スタッフを労り、喜びを分かち合う姿が多く見られた。

■韓国地上波テレビ局の祭典、MBC演技大賞、発表!

 大賞は、犯罪プロファイラーの父と容疑者の娘が殺人事件の真実に迫る姿を描くサスペンス劇『こんなに親密な裏切り者(原題)』(KNTVにて3月日本初放送予定)で、最愛の娘の秘密と向き合うことになる主人公を演じたハン・ソッキュ。「家族の大切さ」を伝えたいと出演を決意した作品での受賞となった。  

「今年のドラマ賞」(作品賞)はかつて国民的ドラマとして親しまれたMBCの看板ドラマ『捜査班長』の前日譚を描く『捜査班長1958』(ディズニープラス  スターにて全話独占配信中)。名物刑事の若き日を演じ、ミニシリーズ最優秀演技賞を獲得したイ・ジェフンは「生涯記憶に残る作品になりそうだ」と感謝を伝えた。また、本作にもゲスト出演したチェ・ブラムには功労賞が贈られている。

 多様なカップルがノミネートされていたベストカップル賞は、抜群のケミストリーを発揮した『その電話が鳴るとき』(Netflixにて独占配信中)のユ・ヨンソクチェ・スビンの手に。この日MCも務めたチェ・スビンは、ミニシリーズ優秀演技賞も獲得。役柄で覚えた手話でも受賞の喜びを伝えた。また、ミニシリーズ最優秀演技賞を受賞したユ・ヨンソクは、かつて『浪漫ドクター キム・サブ』で共演した大先輩ハン・ソッキュへの特別な感謝を伝えた。

 もっとも賞を獲得したのは、ピョン・ヨハンの切実な演技が光ったミステリースリラー『白雪姫には死を~BLACK OUT』(各配信サービスにて配信中)。大賞候補でもあったピョン・ヨハンが新設されたベストアクター賞に選ばれたほか、助演賞、新人賞など、5冠に輝いた。受賞コメントで「出演クレジットには自分の名前が一番最初にあるが、ベストアクター賞は共演のみなさんのものだと思います。特にコ・ジュンさん、本当はこれ(トロフィー)、兄さんのものなのに」と、共演者たちに賛辞を送ったのも印象的だった。

 一方、授賞式ではMBC新年ドラマラインナップの最新映像も公開された。イ・セヨンナ・イヌ主演のロマンス『モーテル・カリフォルニア』、ソ・ガンジュン扮する国家情報院の敏腕エージェントが高校に潜入する『アンダーカバーハイスクール』、イ・チェミンノ・ジョンウィチョ・ジュニョンが共演する青春キャンパスドラマ『バニーとお兄さんたち(バニとイケメンのお兄ちゃんたち)』、チョン・ギョンホが幽霊を見ることができる労務士に扮し、ソル・イナチャ・ハギョンが共演する『労務士ノ・ムジン』など、2025年もさまざまなジャンルの作品が誕生する予定だ。

 なお、演技大賞の模様は後日KNTVにて放送される予定だ。