特殊能力をもつが故に命を狙われる登場人物たちが、大切な人を守るために奮闘するドラマ『ムービング』が、2023年に大ヒットした。
『ムービング』と同様に特殊能力をもつ5名が、「家族」として集まって極悪非道な犯罪者たちに制裁を加えるスリラードラマ『家族計画』がLeminoで配信中だ。本作は昨年、韓国のCoupang Playで配信されるや、歴代最高視聴時間や視聴者数を更新したほどの大注目作品である。
主演は、『秘密の森』や映画『ベイビー・ブローカー』をはじめ、日本映画やハリウッド映画にも出演する世界的女優、ペ・ドゥナが務めている。(以下、一部ネタバレを含みます)
■ペ・ドゥナ主演のスリラードラマ『家族計画』ストーリー&見どころ
●『家族計画』ストーリー
ハン・ヨンス(ペ・ドゥナ)一家が、再開発区に指定されたクムス市に引っ越すところから物語が始まる。
ヨンスは幼い頃、特殊教育大隊(特教隊)という閉鎖的な世界で、母親代わりのアン・ソジン(チン・ソヨン/『ワン・ザ・ウーマン』)から厳しい特殊訓練を受けていた。
そんな生活から抜け出したいヨンスは、恋人のペク・チョルヒ(リュ・スンボム/『ムービング』)、ペク・ガンソン(ペク・ユンシク/映画『ノリャン 死の海』)とともに、2人の赤ん坊を連れて特教隊から逃亡する。
ソジンの目をごまかすために、ヨンスら5人は「家族」として生活を始める。
引っ越し先のクムス市では、女性だけを狙う連続殺人事件が起きていた。ひょんなことからヨンスたちの自宅に連れてきた男が、車のトランク内に女性の遺体を隠しているのを発見する。
一方、ヨンスの双子の子供(という設定の)ペク・ジフン(ロモン/『今、私たちの学校は…』)とペク・ジウ(イ・スヒョン)の通う高校では、猥褻な合成写真を盾に、不良が女子高生を脅していた。
ヨンスは、ブレインハッキングという特殊能力で、悪人たちに罰を与える。
●『家族計画』見どころ
疑似家族の5人を囲む人物たちは、いずれも曲者揃いだ。
車のトランクに遺体を隠していた男(キム・チュンヒ)。部下にパワハラ、セクハラを繰り返す公務員。暴力団の組長(ユ・スンモク/『ソンサン-弔いの丘-』)。卑猥な合成写真を盾に女子学生を脅す不良。不動産屋で牧師の執事(キム・グッキ/『エージェントなお仕事』)など、許しがたい悪人どもにヨンスたちがどのように制裁を加えるのかが見どころだ。
オカルト的なシーンが多い中で、悪との対決を重ねることで、疑似家族が本物の家族になっていく過程が、もう1つの見どころとなっている。
特に、高校生になっても、育ての母であるヨンスに心を開かないジウの変化に着目してほしい。母と娘の距離感が、シリアルや卵料理といった家族が囲む食卓で表現されている。
ヨンスの義父(という設定)のガンソンが編むブレスレットにも注目だ。
演出は映画『声 姿なき犯罪者』でも共作した双子監督のキム・ソンとキム・ゴク、脚本は『ハッシュ~沈黙注意報』のキム・ジョンミンが務めた。

●配信情報
『家族計画』Leminoにて独占配信中
[2024年/全6話]演出:キム・ソンとキム・ゴク 脚本:キム・ジョンミン
出演:ぺ・ドゥナ、リュ・スンボム、ペク・ユンシク、ロモン、イ・スヒョン
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