■『家族計画』主人公たちが訓練を受けた特教隊のロケ地忠清北道清州市文化洞

 『家族計画』で幼少期にヨンスが特殊訓練教育を受けていた特殊教育大隊は、トンネルのなかのような場所だ。この撮影が行われたのは、韓国中央部、忠清北道の道庁所在地の清州市文化洞にある「堂山(タンサン)考えのバンカー」と呼ばれる文化施設だ。道庁舎と堂山公園の間の路地にある。

 かつて防空壕など、軍事用の地下施設として使われた幅4メートル、高さ5.2メートル、長さ200メートルのアーチ型天井構造になった地下バンカーだったが、長年放置されていた。

 2024年10月から複合文化施設として再利用されることになり、クリスマスや旧正月など、行事に合わせた展示や公演などの文化プログラムが行われている。

「堂山考えのバンカー」のそばには、「ウリ(私たちの)芸能院」という看板を掲げた和洋折衷住宅がある。1924年に忠北金融組合の社宅として建造された建物で、国家登録文化財第9号に指定されている。

 赤い切妻屋根が象徴的なこの建物は、1980年代から清州生まれで地域の子供たちの音楽教育に一生を捧げた院長のもと、音楽教育の場「ウリ芸能院」として使用され、不定期にコンサートを開催しているという。

●清州へのアクセス

 成田、名古屋、関西、福岡などの各国際空港から清州国際空港まで直行便が就航。高速バスの場合、ソウル高速バスターミナルから清州市外バスターミナルまで約1時間40分。