――ジェギョン役を演じた感想は? 

「彼のいい面だけを見ると自分と重なる部分は多かったので演じる上での難しさはなかったです。一方で、彼には“友情は存在しない、友情など信じない”と思うほど、高校時代に深く傷ついた経験があります。そんな過去や経験を理解し、感情移入する。そうやってジェギョンというキャラクターを構成するので、やはり初めは戸惑いを感じました。

 ただ、でも、麻薬中毒になっていく演技には気を遣いましたね。どの程度の演技が適切なのか悩みました。主人公が毎回のように麻薬中毒者の姿を見せるのも視聴者は望まないと思いましたし。ドラマですからあくまでフィクションですが、ある程度、現実味のある麻薬中毒者に見せられるかどうか試行錯誤しながら演じました」

――ジェギョンに似ている点は?

「チャレンジ精神がある点やすべてに積極的な点でしょうか。冷たく見えますが、実は明るくて陽気な面 も本来は持っています。序盤ではそんなジェギョンを見られると思います。そんな部分は自分とも重なるので役に 入りやすかったです」

――旅行や仕事など、日本での思い出はありますか?

「日本には仕事で行く機会が多いですね。ファンミーティングや、撮影のために日本を訪れました。旅行はしていなかったのですが、実は最近、短期間ですが旅行してきました。とても楽しかったです。日本食も堪能しました。うどんや寿司が好きなので食べました。あてもなく歩きながら、今まで見られなかった人々の生活する姿や、街の風景などを見て心にとどめてきました。

 改めて感じたことですが、韓国と日本は生活文化がとてもよく似ていますよね。 “本当に隣国だな”と再認識し親近感をおぼえました。親近感もあるので、また仕事でも日本に来たいと思いました。短いながらも貴重な時間を過ごし ました」

――日本のファンの印象は?

「いつも温かく迎えてくれて喜んでくださいます。作品が出る度に応援もしてくださいますし、日本のファンの皆さんがいらっしゃらなかったら、俳優として今のような自信を持てなかったと思います。いつも感謝しています。『コネクション』でまた会いに行けたら嬉しいですね。

『コネクション』(C)SBS

●チソンProfile

1977年2月27日生まれ。俳優を夢見て上京。オーディションで脚本家に気に入られ、1999年ドラマ『カイスト〜天才たちの青春日記〜』でデビュー。新人らしからぬ存在感で注目される。2003年のドラマ『オールイン 運命の愛』の成功で日本でも人気スターに。医療ヒューマン劇『ニューハート』(2008年)、時代劇『鉄の王キム・スロ』、ラブコメディ『ボスを守れ』(2011年)など、さまざまなジャンルに挑戦しキャリアを伸ばす。そして、2013年『秘密』がKBS演技大賞・男性最優秀演技賞を、7人の人格を演じ分けた『キルミー・ヒールミー』(2015年)でMBC演技大賞・大賞、2017年の『被告人』でSBS演技大賞・大賞を受賞し、名実ともにトップ俳優の座をつかむ。そのほかの代表作に『知ってるワイフ』(2018年)、『医師ヨハン』(2019年)、『悪魔判事』(2021年)『アダマス 失われたダイヤ』(2022年)など。

●作品情報

『コネクション 』

[2024年/全14話(日本版全28話)]演出:キム・ムンギョ『車輪』、クォン・ダソム『車輪』 脚本:イ・ヒョン『検事ラプソディ~僕と彼女の愛すべき日々~』

出演:チソン、チョン・ミドクォン・ユルキム・ギョンナム、チョン・スンウォン

●配信情報

『コネクション 』『グッド・パートナー』ほか、ドラマ&エンタメ☆アジアPremiumにて全話見放題配信中

公式ホームページ:https://culture-pub.jp/asiapremium/

キャンペーン期間: 2025年6月3日(火)~6月23日(月)23:59まで 
キャンペーン内容:新規または再加入のご登録で最初の2ヵ月間 月額99円(税込)!
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