今年は幸いにパク・ボゴムの主演作を立て続けに見ることができた。前作『おつかれさま』で済州島(チェジュド)出身の純朴なヤン・グァンシクを演じていたパク・ボゴム。思ったより出番が少なく、ドラマの後半は回想シーンに出るだけだった。寂しく思っていたら、6月から『グッドボーイ』が始まり、主役らしくずっと彼の出演シーンが続いた。(以下、一部ネタバレを含みます)
■パク・ボゴムが元ボクシング選手の警察官を熱演!『グッドボーイ』見どころ
Prime Videoで配信中の『グッドボーイ』。パク・ボゴムが演じたのはインソン市(架空の都市)の警察官ユン・ドンジュだ。少年時代は手のつけられない暴れん坊だったが、亡き母親からはいつも名前に恥じない人生を歩めと諭されていた。彼は、著名な詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)にあやかって名付けられていたのだ。
愛する母親が亡くなってからドンジュは改心してボクシングに打ち込み、国際大会の金メダリストになることができた。ドーピング疑惑もあったが、見事に疑いを晴らし、スポーツのメダリストを警察が特別採用する制度を生かしてインソン市の警察署に赴任した。
自慢は持ち前の拳だ。その拳をフルに使って悪を懲らしめるドンジュ。そんな彼の前に現れた巨悪が関税庁職員のミン・ジュヨン(オ・ジョンセ)だ。彼を絶対に倒さなければならない理由がある。ドンジュの親友が、罠にはめられて轢き逃げ犯にさせられて拘置所で殺されたからだ。すべてジュヨンの仕業だ。
ジュヨンは公務員でありながら密輸と麻薬で巨額の利益を得ており、その莫大な資金を使ってインソン市の上層部まで支配していた。市長ですら、彼の言いなりになっているのだ。これほど手強い相手はいない。
インソン市の警察署には、スポーツのメダリストだった警察官で組織した強力特捜チームがあった。
チーム長はレスリングの銅メダリストだったコ・マンシク(ホ・ソンテ)。さらにメンバーになっているのが、元射撃選手のチ・ハンナ(キム・ソヒョン)、元フェンシング選手のキム・ジョンヒョン(イ・サンイ)、元円盤投げ選手のシン・ジェホン(テ・ウォンソク)、そして、ドンジュだ。
このメンバーがジュヨンを徹底的に追い詰めていくのだが、警察署の中にスパイがいて、強力特捜チームの動きが漏れてしまっていた。そのためにドンジュは何度も瀕死の重傷を負ってしまうが、その度に彼は立ち上がっていく。その執念は本当に凄まじかった。
