撮影:YURIE PEPE 写真提供:ザ・ワークス

 2014年のデビュー以来、シンガーソングライターとしてオリジナル楽曲をリリースし続ける一方、『財閥家の末息子 〜Reborn Rich〜』『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』(ともに2022年)、『涙の女王』(2024年)『わたしの完璧な秘書』(2025年)と、毎年話題のドラマのOST(挿入歌)を担当し、“OSTの神”“OSTの王子様”とも呼ばれるポール・キム。

 この日は、そんな人気OST曲のなかから、キム・ソナ主演ドラマ『ロマンスは必然に~先にキスからしましょうか?』の「Every Day, Every Moment」、日本でも絶大な人気を誇る『涙の女王』の「Can't Get Over You」の2曲を披露。

 ドラマの名シーンが鮮やかに蘇る歌声に会場もうっとり。一方で、観客からは熱い掛け声も! そんな姿にポール・キムも笑顔で手を振り、「一緒に歌ってほしい」「一緒にリズムをとって」とジェスチャーで観客にうながす姿もあり、いい雰囲気が広がっていく。

 そして、日本デビュー曲「君に会い(Me After You)」についてのトークへ。原曲は、約1億回再生されたポール・キムの代表曲「Me After You」だ。

「『あなたに出会えて、いろんなことが変わったよ。不安なときもある、幸せなときもある。でも、あなたと一緒ならどこにでもいける』という歌詞が、これから歌手ポール・キムを知る日本のみなさんへの“初めての挨拶”としてふさわしい曲だと思いました」と、選曲理由を述べた。

 その後、ショーケースのために公開日をずらしたというMVが大きなスクリーンで初公開。『今際の国のアリス』などで知られる俳優・三吉彩花との撮影について聞かれると、「本当に申し訳ないんですが……」と前置きしつつ「最後のシーンがお好み焼き屋さんだったんですが、(三吉さんはまだ)撮影中なのに、僕はずっと横でお好み焼き食べてました」と、裏話を告白し、笑いを誘う。本人は「少し忘れてしまっています」と謙遜していたが、ウィットに飛んだ日本語トークに、終始、会場は大盛り上がり。あっという間に時間は過ぎていく。そして、デビューを祝うケーキが登場。“エアーろうそく消し”で日本活動の成功を祈ると、ファンと記念写真をパチリ。

「ミニアルバムを出したいと思ってずっと準備しています。11月には10cm(シプセンチ)、ロイ・キムとの合同コンサートを行う予定です。いつかは日本のアーティストとのコラボもしたいですし、日本のドラマやアニメの音楽もやってみたい」と今後の予定や豊富を述べた。

 最後は「君に会い(Me After You)」の生歌初披露。一音一音に言葉を乗せた、こだわりの日本語歌詞と甘い歌声が溶け合うようにして会場全体に広がっていった。

 韓国語の歌詞を直訳するだけでは、メロディに合わず、音とマッチする日本語訳を何度も考え、この曲を作っていったそう。そうやって生まれた日本語ver.の世界感もとても気に入ってると明かしたポール・キム。「君に会い(Me After You)」が、これから多くの人に届くことを期待したい。

撮影:YURIE PEPE 写真提供:ザ・ワークス

●ポール・キム Profile

1988年2月11日生まれ。兵役後、日本に留学中に歌手になることを決意し退学。帰国後、音楽活動を開始する。オーディション番組出演などを経て、2014年シングル「Would you like a cup of coffee?」でデビュー。2018年、SBSドラマ『ロマンスは必然に~先にキスからしましょうか?』のOST「Every day, Every Moment」が Melon Music AwardsやゴールデンディスクアワードのOST部門を獲得。また、同年リリースした自作曲「Me After You」もロングランヒットし、バラードの名手として知られるように。その後も、自作曲やOSTナンバーはもちろん、数々のアーティストとのコラボ曲などを発表しながら活躍を続ける。
2025年、韓国最大のストリーミングプラットフォーム「Melon」が過去20年間のユーザーデータを調査。「Every day, Every Moment」が国内アーティストのなかで「最も多くのプレイリストに収録された楽曲」に認定された。そして、8月29日、念願の日本デビューを果たす。

●作品情報

Paul Kim「君に会い (Me After You)」2025年8月29日(金)発売

レーベル:Whyes Entertainment

(C)Paul Kim, Donnie J, Joseph K

日本公式ファンクラブ:https://paulkim.fanpla.jp/