ベテラン実力派俳優のチョン・ドヨンと若手トップ演技派のキム・ゴウンが共演するミステリーサスペンス『告白の代価』がNetflixで配信中だ。映画『メモリーズ 追憶の剣』(2015年)以来、約10年ぶりの2人の共演ということで話題を集めている。

 殺人の嫌疑で収監された2人の主人公が拘置所内である取引をすることで、事件がさらに複雑化していく。終盤まで事件の真相が見えずヤキモキさせる秀逸な脚本と、視聴者の心をわしづかみにする2大女優の演技力に、瞼をこすりながらも一気見してしまう作品だ。 (以下、一部ネタバレを含みます)

■チョン・ドヨン&キム・ゴウン主演、Netflix『告白の代価』見どころは?

 美術教師のアン・ユンス(チョン・ドヨン/『イルタ・スキャンダル-恋は特訓コースで-』『シークレット・サンシャイン』)は、版画家の夫イ・ギテ(イ・ハユル/『還魂』)、愛娘ソプと幸せな結婚生活を送っていた。

 ある日、作業室でギテが何者かに殺害される。夫を亡くしたにも拘らず、派手な服を身に着け、笑顔を見せるユンスに、検事のペク・ドンフン(パク・ヘス/『イカゲーム』『刑務所のルールブック』)は強い疑念をもつ。ドンフンの強硬な追求により、ユンスは犯人と断定され、収監されてしまう。

 一方、勤務先の歯科医夫婦を惨殺した罪で逮捕されたモ・ウン(キム・ゴウン/『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』『ユミの細胞たち』シリーズ)は、何事にも動じず、淡々と取り調べを受ける。

 ユンスとウンは、拘置所内の懲罰房の隣室同士に監禁される。そこで、ウンはユンスにある取引を持ち掛ける。後日、ウンは、ギテを殺害したのも自分であると告白。この自白により、ユンスは自宅に戻ることができるが、GPS足輪で監視を受けることになる。

 そんななか、歯科医夫婦の一人息子が何者かに殺害される。果たして、3つの殺害事件の真犯人は……?

Netflixシリーズ『告白の代価』独占配信中

 感情をむき出しにし、鬼気迫る演技で視聴者を圧倒する「動」のチョン・ドヨンと、淡々と発する言葉が、鋭い刃のように相手に突き刺さる「静」のキム・ゴウン。2人の女優の存在感ある名演技に、ぐいぐいと物語に引き込まれていく。

 いかなる弁明にも揺らぐことなく、ユンスとウンへの追及の手を緩めないペク検事を演じるパク・ヘスとの三つ巴が最大の見どころだ。

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 2PMジュノ主演『テプン商事』で強靭な安全靴の開発者として強い印象を残したチン・ソンギュが、本作でもユンスの無実を証明するために奔走するチャン・ジョング弁護士として、ウンの国選弁護士ジン・ヨンイン(チェ・ヨンジュン)とともに、大活躍する。

 演出はイ・ジョンヒョ(『愛の不時着』『イ・ドゥナ!』『グッドワイフ』)、脚本はクォン・ジョングァン(『サッド・ムービー』『特別捜査 ある死刑囚の慟哭』)が務める。

●配信情報

Netflixシリーズ『告白の代価』独占配信中

[2025年/全12話]演出:イ・ジョンヒョ 脚本:クォン・ジョングァン

出演:チョン・ドヨン、キム・ゴウン、パク・ヘス、チン・ソンギュ

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