■『告白の代価』主人公たちが収監された拘置所のロケ地全羅南道・長興とは?

『告白の代価』の劇中で、主人公であるユンスとウンは、同じ京畿北部拘置所に収監される。拘置所の実際の撮影は、全羅南道・長興(チャンフン)郡にある旧・長興拘置所で行われた。

 韓国南西部、全羅南道の中南部に位置する長興は、北部から西南部にかけては山岳地帯が広がり、北東部にそびえる帝岩山はクロフネツツジの群生地として有名である。また、億仏山の麓には、100ヘクタールに及ぶ「ヒノキの森ウッドランド」というヒーリングスポットもある。

樹齢60年を超えるヒノキの林である「ヒノキの森ウッドランド」は、長興郡を代表する観光スポットのひとつ

 北以外の3方は海に面し、東部の正南津(チョンナムジン)は、光化門の真南に位置する港として知られ、展望台からは周囲の島々を見渡せる。

 タイラギ(タイラガイ)の養殖が盛んで、ミネラルたっぷりの海で育てらえたタイラギは、身が柔らかく大きいことが特長だ。毎年5月には「正南津長興タイラギ祭り」が開催される。

 郡の北部を流れる耽津江(タムジンガン)の恵みを受け、農業や畜産が盛んな長興では、特産品である香り豊かな原木椎茸、最高級の韓牛とともに、鉄板で焼いたタイラギを重ねて食べる三合(サマプ)が名物料理となっている。

長興郡の特産品である原木椎茸、韓牛、タイラギを鉄板で焼き、3つ重ねて食べる「三合」

●長興までのアクセス

ソウル高速バスターミナルから長興バスターミナルまで約5時間。