大人のロマンスを描いた人気作『わたしの完璧な秘書』。ハン・ジミンが演じているのは、人材紹介企業ピープルズを率いる敏腕経営者カン・ジユンである。彼女のビジネスセンスは並外れている。ヘッドハンターとしての圧倒的な実績を武器に、会社をあっという間に業界のトップクラスへと押し上げた。(以下、一部ネタバレを含みます)

■ハン・ジミン&イ・ジュニョク共演『わたしの完璧な秘書』苦しい事情を抱えた2人が険悪な関係からどのように歩み寄っていくのか

 企業のCEOであるカン・ジユンは華々しい経歴の裏で、かなり問題も抱えている。極端な仕事人間であるため、他者への配慮に欠けている。周囲を振り回すことも少なくない。また、自分の身の回りの世話すら満足にできないほど不器用な生き方をしていた。

 そんな孤高のトップの元へ新しい男性秘書がやって来る。イ・ジュニョクが扮するユ・ウノである。

 ウノはかつて大手電子機器メーカーの人事部にいた優秀な社員だった。業務遂行能力は極めて高く、将来を嘱望される存在だったのだ。しかし、娘のために長期間の育児休暇を取得したことが、彼の運命を大きく狂わせる。古い体質の残る職場で、上司から理不尽な反感を買ってしまったのである。

 結果として窓際へ追いやられ、1つのミスもないのに会社を解雇されるという憂き目に遭う。さらに因果なことに、彼とジユンは初対面ではなかった。前の会社に在籍中に業務上の接点があったのだ。その時の印象は最悪の一言に尽きた。両者にとって、決して思い出したくない過去の因縁が存在していたのである。

 こうした背景もあり、ジユンはウノの存在をひたすら疎ましく感じている。秘書としての彼の働きぶりは、誰の目から見ても非の打ち所がない。人事部門で培った人間観察力と柔らかな物腰は、秘書業務に最適だった。

 それでも、ジユンは心を閉ざしたままだ。過去の悪印象が先行し、感情的な反発を抑えきれない。有能な部下だと頭では理解していても、彼の顔を見るだけで苛立ちが募ってしまう。

『わたしの完璧な秘書』(C)SBS
『わたしの完璧な秘書』(C)SBS