Netflix配信のサスペンスドラマ『サラ・キムという女』は、予測不能なストーリーと、シン・ヘソンイ・ジュニョクら俳優陣の熱演で、多くの視聴者から熱い支持を受けている。

 物語の発端は、異様な雰囲気を漂わせる凄惨な殺人事件であった。排水溝から発見された身元不明の遺体は、知り合いの証言によってサラ・キムという女性だと推定された。その知り合いとは、ノクス化粧品の代表を務めるチョン・ヨジン(パク・ボギョン)である。(以下、一部ネタバレを含みます)

■Netflixサスペンス『サラ・キムという女』実力派俳優が演じる2人のキャラ対決はどれほどスリリングなのか

 ヨジンが語るサラ・キムの姿は、謎に満ちていた。超高級なバッグを現金で次々と購入し、特定のブランドを思い通りに操れると豪語する。さらに、ファッションに対する天性の嗅覚と優れたコーディネート能力を持ち合わせていた。

 ヨジンは彼女の放つ魅力と話術に魅了され、同居生活を送ることになった。しかし、気がつけばヨジンはサラ・キムの手口によって徹底的に搾取されていたのだ。

 この事件の捜査を指揮するのが、ソウル警察庁強力犯罪捜査隊のチーム長、パク・ムギョン(イ・ジュニョク)だ。彼は遺体確認の場で見せたヨジンの不自然な振る舞いを映像で確認し、彼女を重要参考人としてマークする。

 このムギョンは、普段は冷静な刑事だが、特殊な捜査となれば常軌を逸した行動に走る。命の危険が伴う下水道の捜索に単独で踏み込み、必要な証拠があれば規則違反の持ち出しも辞さない。

 彼が執拗に追跡を続けるうち、巨大な虚像が顔を覗かせる。サラ・キムの本来の姿は、モク・ガヒという平凡な女性であった。かつて彼女は高級ブランドの販売員として輝かしい未来を夢見ていた。しかし、トイレで席を外した隙に店舗で甚大な盗難事件が発生してしまう。店側から彼女に突きつけられたのは、5000万ウォンという理不尽な損害賠償であった。

 この負債を返済するため、彼女の人生は転げ落ちていく。ブランド品の不正転売に手を染め、悪質な闇金業者の脅威にさらされることになった。苦境に陥った彼女は、モク・ガヒという自分自身を完全に消し去り、偽りの姿で生まれ変わる決意を固める。純朴だった女性が絶望の中で欲望の権化へと姿を変えていく様子を、主演のシン・ヘソンが鬼気迫る演技で体現している。

Netflixシリーズ『サラ・キムという女』独占配信中