韓国で観客動員1000万人を突破して(2026年3月6日時点)、大ヒット中のチャン・ハンジュン監督映画『王と生きる男』。朝鮮王朝時代、謀略によって僻地の江原道・寧越(ヨンウォル)に追放された若き国王・端宗(パク・ジフンWanna One出身)と、彼を受け入れたオム・フンド(ユ・ヘジン)をはじめとする村人たちの物語だ。

 映画の大ヒットで、端宗が暮らした寧越の清冷浦(チョンリョンポ)や彼の墓(荘陵)を訪れた人は3月1日(祝日)だけで約9万人にも昇った。その訪問者の多さが非業の死を遂げた端宗にする感情移入の度合いの高さを示している。

瀟洒な寧越駅舎。『王と生きる男』に描かれていたように、かつて都から王を迎えた町であることを誇るかのよう

■実話をもとにしたスポーツ映画『リバウンド』、高校バスケ部の監督役はアン・ジェホン

 ここでは、映画『王と生きる男』の成功で、今後ますます注目されそうなチャン・ハンジュン監督作品のなかから、日本の配信サービスで視聴できる映画『リバウンド』を紹介しよう。

『リバウンド』のストーリーは、韓国の高校バスケットボール界での実話がもとになっている。

 釜山出身の主人公ヤンヒョンは高校時代にバスケットボール選手として活躍し、MVPに輝いたことがある。しかし、今は公益勤務(兵役の代わりに行う社会奉仕活動)をするだけの冴えない25歳。そんな彼がひょんなことから、母校の廃部寸前のバスケ部監督になり、寄せ集めの選手6名で初戦に臨む。

 あらすじを知ればピンとくると思うが、韓国お得意の弱小チームによるスポ根ストーリーだ。結末が予想できても、つい感情移入してしまうエンタメ王道ジャンルである。

 過去には、ソン・ガンホ主演『一勝』(バレーボール)、パク・ソジュン主演『ドリーム ~狙え、人生逆転ゴール!~』(サッカー)、ナムグン・ミン主演『ストーブリーグ』(野球)、ハ・ジョンウ主演『国家代表!?』(ジャンプスキー)、ムン・ソリ主演『私たちの生涯最高の瞬間』(ハンドボール)など、秀作ぞろいだ。

 元バスケ選手の新人監督ヤンヒョン役は、『恋愛体質~30歳になれば大丈夫』『マスクガール』『シークレット・ジョブ』、そして『王と生きる男』にも出演している実力派俳優アン・ジェホン(1986年生まれ)が扮する。

 廃部寸前のバスケ部のメンバーには、スランプに陥っている天才ガードのギボムに『愛の不時着』『浪漫ドクター キム・サブ3』のイ・シニョン(1998年生まれ)。ケガで夢をあきらめかけたスモールフォワードのギュヒョクに2AMチョン・ジヌン(1991年生まれ)。ストリートバスケで鍛えたガンホ(1995年生まれ)に『コッソンビ 二花院の秘密』のチョン・ゴンジュ。万年補欠選手のジェユンに『王と生きる男』にも出演しているキム・ミン(1999年生まれ)など、個性的な注目若手が揃う。