第74回ベルリン国際映画祭「Generation Kplus」部門の最優秀作品賞にあたる〈クリスタル・ベア賞〉を、韓国で初めて受賞した注目映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』が、4月10日(金)より日本で公開される。

 主演を務めるのは、『新感染半島 ファイナル・ステージ』を始め、数々の作品に出演してきた20歳の子役出身女優イ・レ。共演は、『毒戦 BELIEVER』での怪演が話題となったチン・ソヨン。『私の解放日誌』『D.P. -脱走兵追跡官-』『犯罪都市 THE ROUNDUP』『恋愛の抜けたロマンス』などの幅広い演技で圧倒的な魅力を放つソン・ソック。さらに、『ムービング』のイ・ジョンハ、『車輪』のチョン・スビンなど、新世代からベテラン俳優までが顔をそろえる。

■映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』見どころ紹介!天涯孤独な女子高生と“冷徹”舞台監督との奇妙な共同生活を描いたヒューマンストーリー

 ソウル国際芸術団で韓国舞踊に励み、日々慌ただしく練習に取り組むイニョン(イ・レ)。母子家庭で育つ彼女だが、公演前に親子喧嘩をした直後に、母が交通事故に遭い、訃報が届いてしまう。家賃が払えないために家までも失ってしまい、イニョンは隠れて練習室に寝泊まりするようになる。

 それに気づいた芸術団の監督ソラ(チン・ソヨン)は、不遇の中でも舞台に立つことが大好きな彼女を見かねて居候させることを決める。他の団員に馴染めずとも笑顔を忘れないイニョンと、完璧主義者で“魔女”と呼ばれるソラ。対照的な二人が育んでいく心の交流の行方とは――。

 物語のキーポイントとなるのは韓国舞踊だ。扇、剣、鼓を使った舞の他、冒頭では六鼓舞といった、なかなか日本ではお目にかかれない伝統舞踊を見ることができる。20人前後で息を揃えて、華やかな衣装で群舞を行う姿は圧巻だ。

 劇中で、団員の学生らは芸術団の60 周年公演に向けて猛特訓する。己の芸の上達を目指す中で羨望や嫉妬といった複雑な感情が芽生えていく姿に、思わず共感する人も少なくないだろう。

■主演イ・レが語る本作の注目ポイントは?〈インタビュー〉

 本作で見事な演舞を披露している主演イ・レ。実は韓国舞踊の初心者で、2か月という短い期間の中で韓国舞踊特有の姿勢や動きを習得したという。彼女に、本作で感じた想いや撮影エピソードなどについて話を訊いた。

『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』主演イ・レ

――本作の主人公イニョンを演じて、印象に残っていることは何ですか?

「イニョンを演じていて、“どうしたら、こんなに明るく天真爛漫に世界を見ることができるのだろう”と感じることが何度もありました。学びの多い経験だったと思います。そもそも“体を動かす”ということにあまり馴染がなくて。そういった意味でも、この映画は新たな経験だったんです」

――実際に韓国舞踊をやってみて、いかがでしたか?

「撮影までの2か月で、他の仕事の合間を縫って練習したのは大変でした。でも、撮影後も舞踊への興味が消えなくて、いろいろ勉強したいなと思うようになりました。特に今やってみたいのはバレエですね」