■『王と生きる男』舞台となった江原特別自治道・寧越郡の清冷浦

 ソウル清凉里駅からムグンファに揺られ約2時間20分、韓国北東部の寧越駅に到着する。江原特別自治道の中南部に位置する寧越は人口3万6千人足らずの山間エリアである。

 南漢江が郡の中央部で東江と西江に分岐するが、端宗の流刑地となった清冷浦(チョンニョンポ)はその西江に三方をぐるりと取り囲まれ、背後には険しい山がそびえているという場所にある。いかにも流刑地にふさわしい地形だ。

『王と生きる男』の劇中、イ・ホンウィの輿を載せた筏が激流に飲み込まれる場面があるが、現在は対岸から遊覧船に乗り、ものの数分で清冷浦に到着できる。

 ここから車で5分ほどの高台に端宗が眠る荘陵(チャンヌン)がある。その麓には、端宗に尽くしたオム・フンドの忠誠を祀る旌閭閣があり、まるで今でも端宗を見守っているかのように思える。

端宗王の陵である荘陵の麓にはオム・フンドの忠誠を祀る旌閭閣がある

●寧越へのアクセス

ソウル・清凉里駅から寧越駅までITXセマウルで約1時間50分、ムグンファで約2時間20分、東ソウル総合バスターミナルから寧越市外バスターミナルまで約2時間35分