D.P.-脱走兵追跡官-』『寄生獣-ザ・グレイ-』などの個性的な演技が光るク・ギョファンと、『この恋、通訳できますか』『いつかは賢いレジデント生活』で注目を集めるコ・ユンジョンが共演する『誰だって無価値な自分と闘っている』がNetflixで配信中だ。

 本作は、20年間、映画監督デビューの機会に恵まれない男性と、幼少期の痛みを抱えながら生きる映画会社のプロデューサーの人生を描くヒューマン物語である。(以下、一部ネタバレを含みます)

■ク・ギョファン&コ・ユンジョン主演『誰だって無価値な自分と闘っている』見どころは?

 映画監督になる夢をもつファン・ドンマン(ク・ギョファン)は、大学の映画サークルのメンバーと結成した「8人会」のなかで唯一監督デビューできず、世間から埋もれた存在だ。

 他人の制作した映画に悪態をつき、相手に話す隙を与えないほどひたすらしゃべり続けては、仲間から疎まれている。特に監督5作目の映画が公開されたパク・ギョンセ(オ・ジョンセ)とは犬猿の仲だ。

 ドンマンが自信満々に書き上げた台本すら、映画会社代表のチェ・ドンヒョク(チェ・ウォニョン)とプロデューサーのピョン・ウナ(コ・ユンジョン)からバッサリとダメ出しされる。

 実はドンマンはしゃべり続けることで、自分が無価値であることを否定し、恐怖や焦燥感と闘っているのだ。

 9歳のときに母親に捨てられ、心に闇をもつウナは、ドンマンの唯一の理解者だ。ドンマンとウナは、少しずつ2人の距離を縮めていくのだが……。

Netflix『誰だって無価値な自分と闘っている』独占配信中

 序盤は、暴言を吐き自由奔放すぎるドンマンの言動に共感するのが難しいかもしれない。しかし、ドンマンの心の奥を見抜き、徐々に心を通わすウナを通じて、視聴者にもドンマンの苦悩や人間らしさが伝わってくるようになる。

 ドンマンとウナがモニターとして身に着けている感情ウォッチが、2人の見えない感情を可視化させるアイテムとして効果的に使われている。

 感情がすぐに爆発するギョンセを、冷静に戒める妻のコ・ヘジン(カン・マルグム)、人生に苦悩するドンマンの兄ジンマン(パク・ヘジュン)など、周辺人物の存在も注視したい。

 演出は『サムダルリへようこそ』『椿の花咲く頃』のチャ・ヨンフン、脚本は『マイディアミスター~私のおじさん』『私の解放日誌』のパク・ヘヨンが務める。

●配信情報

Netflix『誰だって無価値な自分と闘っている』独占配信中

[2026年/全12話]演出:チャ・ヨンフン 脚本:パク・ヘヨン

出演:ク・ギョファン、コ・ユンジョン、オ・ジョンセ、カン・マルグム、パク・ヘジュン、ペ・ジョンオク、チェ・ウォニョン、ハン・ソナ