連載第2回では、まずお参りすべき「産土社」と「氏神様」のお話をしましたが、今回は、そうした大事な神社でも、「なんだかお参りしたくない」あるいは「お参りすべきではない」神社についてお話していきましょう。
■お参りを避けるべき神社も?

神職や氏子の方々が大事にされている神社は清浄な気が流れているもの。
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私たちがいつでも清々しい気持ちで神様に手を合わせることができるのは、その神社の神職さんや氏子さんが、日ごろからお掃除や神様へのお祈りをしてくださっているから。
ところが残念なことに、掃除がされておらず、暗くて荒れ果てた神社もあります。お宮の中は物置小屋、神職の方もおらず、お榊も枯れはてて人が手入れした気配もない、なんとく暗くてさみしい神社も見かけます。

そういうところでは、むやみにお願いごとなどするのはおすすめできません。神様は恵みを与えてくださるだけでなく、祟りも引き起こします。きれいに整えられていない神社は、どちらになるかおわかりですよね?
また、見た目は問題なくても、あなたのアンテナが「ゾクッ」と反応するような、手を合わせる気持ちにならない場所は避けたほうがよいでしょう。
では、それとは逆に「お参りに佳き」な神社とは、どんなところでしょうか?
■お参りに良い神社とは?

一目見て「あ、なんかいいな」というフィーリングも意外に大事。
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ひと言でいえば、清々しくて気持ちのよい神社、明るい気持ちになれる神社、お掃除が行き届いていて清潔感のある神社などです。やはり気持ちのよい神社へお参りをしたほうが、お願いごとも届きそうな気がしませんか?
第2回で「まずは近所の氏神様へ」という話をしましたが、肝心の氏神神社が荒れていたり寂れていたりする場合は、どうしたらいいのでしょうか?
そうしたときは、氏神様かどうかにこだわらずに、自分の感覚で「ここがいい」と思った神社に行くとよいでしょう。
神社では、お参りする前に手水舎(ちょうずや)で手と口を洗い、神職に修祓(しゅばつ)で清めていただけることもあります。修祓とは、榊の枝に白い紙垂(しで)などをつけた「大麻(おおぬさ)」を左右左と神職が振る、あの儀式です。
■神様は清潔な人が大好き

神域を祓い清め常に清浄を保つのも神職の方々の大事なお仕事
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神道では清らかであることが大切で、「古事記」でも伊邪那岐命(いざなきのみこと)が河原で禊(みそぎ)をすることで次々と神々が生まれていく場面があります。
日本には、年末の大掃除のように節目節目に身の回りをきれいにする習慣があるように、神様を迎えるにあたっては清潔であることが大事で、身を清めることで神様から新たな力をいただけるのだそうです。
私は神様にお願いを聞いていただく際は、きれいに清められた神社に、できるだけ身だしなみを清潔に整えてお参りする、ということを心がけています。ただし、ここぞ!という時は、めっちゃ気合をいれて整えていきます。
たとえば、朝から塩風呂に入り、心身整え、メイクも気合メイクをします。自分自身も晴れやかな気分になれますし、そうすることで気持ちを切り替え、よい展開が巡ってくる気がするのです。
とはいえ、神様は八百万もいますので、神様との相性というものもあります。どうせなら相性のよい神様にお参りしたいですよね? そこで次ページでは、「相性のいい神様の見つけ方」をご紹介していきましょう。