■あなたと神様の相性の見分け方

 自分のご先祖さまが大切にしてきた神社や神様、ご縁のある神社などは相性が良いと言われています。たとえば、出雲の神様系だと、スサノオノミコト、オオクニヌシノミコト、コトシロヌシノミコトなど。伊勢系だと、アマテラスオオミカミ、トヨウケノオオカミなど、主に伊勢神宮に祀られている神様。稲荷系だと、ウカノミタマなど、お稲荷様があげられます。

 

 もちろん、感覚的に「好きだな」と思う神社は相性がよいので、もっと好きになってよいと思います。

 

 さて、「お参りには身だしなみが肝心」といいましたが、「ちゃんとした格好してないからお参りできない!」と足が遠のいたり、「もっと気軽にお参りしてはいけないの?」と疑問に思った方もいるでしょう。

 

 でも大丈夫! 神様と仲よくなるには、むしろ普段の“付き合い方”が大事なんです。

 

 

■会釈は神様に好かれる第一歩

 

通勤途中の参拝
通勤途中にちょっとご挨拶。忙しければ黙礼するだけでもOK。 画像:AdobeStock

「神社に行く」ということをあまり大げさに考える必要はなく、ちょこちょこ自分が無理のない範囲でできることをできる時にやっていく、ということで良いのではと私は思っています。

 

 たとえば通勤やお出かけの際に神社の前を通ったら、軽く会釈するだけでもよいのです。また、家に神棚がある方は、朝起きたら手を合わせる。なければ心の中で神様に手を合わせるだけでも伝わります。

 

 顔を合わせたときに、挨拶してくれる人は気持ちいいし、親近感も湧きますよね。それは神様も同じです。もちろん、時間があれば、少し中に入って手を合わせたり、少し境内をお散歩して空気を感じてみたりするのもよいですね。

 

移動の前後にもご挨拶を

 

 私は日ごろ、飛行機移動が多いのですが、移動するときは心の中で、

 

「〇〇の土地の神様、ありがとうございました」

 

と離れる土地の神様にお礼を言い、次に行く場所の神様には、

 

「〇〇の神様、これからお世話になります。よろしくお願いいたします」

 

とお伝えします。

 

 家に神棚がある場合は、自宅を離れる時に手を合わせて先にお伝えしておくと、行き先の土地の神様へお伝えしていただけます。

 

 最後に、会釈をするのも作法を知っていると神様も自分も気持ちいいので、ご紹介します。

 

■会釈にもお作法がある

 

神社で拝礼中の神職

困ったら神職の方にお尋ねするのもあり(もちろん忙しそうなときは遠慮を)。

画像:shutterstock

 敬礼の作法には「拝(はい)「揖(ゆう)があります。「拝む(おがむ)」とは「折れかがむ」の意味で、「拝」は90度に腰を折って約3秒間伏したままにする、もっとも重い敬礼作法です。

 

 一方、「揖」は会釈や挨拶のことで2種類あります。まず、社殿に入るときやお供え物を上げ下げするときに45度に腰を折っておよそ2秒そのままにする礼を「深揖(しんゆう)といいます。

 

また、座を立つときや物を受け取るときに、腰を15度に折って約1秒そのままにするのが「小揖(しょうゆう)です。こちらが日常の会釈や挨拶にあたるので覚えておくとよいでしょう。

 

 さて、ここまで3回連続で「まずお参りすべき神社とそのワケ」についてお伝えしてきましたが、いよいよ次回からは、具体的なお悩みに合わせた、癒しと開運に導いてくれる神社についてご紹介しましょう。