韓流の世界には「演技ドル」という言葉がある。これは「演技もするアイドル」という意味から生まれた造語で、K-POPグループで音楽活動をするとともに、ドラマやミュージカルなど演技の世界でも活躍する二刀流のスター達のことを指す。韓流情報誌『韓国TVドラマガイド』編集部ではこの演技ドルについて、こう分析している。
「韓国で1990年代にデビューした元祖K-POPアイドルは第1世代と呼ばれていますが、その時代から演技するアイドルはいました。代表的なところでは、神話のエリック(42)です。エリックは俳優としてブレイク、今もドラマで活躍しています。ただ当時は、本業でないアイドルが演技をすることにネガティブな的な意見があったのも事実です。実際、“アイドルが演技をしている”という枠を超えられなかったケースもあったように思います」(『韓国TVドラマガイド』編集部スタッフ)
その後、K-POP全盛期時代を迎え、演技ドルというカテゴリーが生まれていく。
「演技ドルという言葉が使われるようになったのは、元東方神起のパク・ユチョン(35)あたりからでしょう。ユチョンは『トキメキ☆成均館スキャンダル』(2010年)での演技が高く評価されました。
この頃から現在まで、アイドルとしても俳優としても活躍する二刀流のスターたちが、数多く登場しています。代表格といえば、EXOのD.O.(ド・ギョンス、28)ではないでしょうか。時代劇から映画まで、その存在感と演技力は際立っています」(同編集部)