■『その年、私たちは』の切ない二番手役キム・ソンチョルに心惹かれる
二番手がいい作品は切なくてハマる、二番手役がブレイクすると作品もヒットする、そんな韓流ジンクスがある。過去には『美男〈イケメン〉ですね』のジョン・ヨンファ、『相続者たち』のキム・ウビンや『花郎〈ファラン〉』のパク・ヒョンシク、近作では『スタートアップ:夢の扉』のキム・ソンホ、『女神降臨』のファン・イニョプなどだが、『その年、私たちは』もまさにその系譜につながるだろう。
キム・ソンチョルといえば、特別出演ながら強烈な印象を残した『ヴィンチェンツォ』で知った人も多いのではないだろうか。ソン・ジュンギ演じる主人公に一目惚れする大手銀行の若き頭取役で、ここでもある種の“片想い”キャラを体現していた。実は『アスダル年代記』で共演したソン・ジュンギが、キム・ソンチョルの演技に惚れ込んで、この役への出演を直接交渉したというエピソードもあるほどだ。
大ヒット小説を映画化した『82年生まれ、キム・ジヨン』でも、チョン・ユミ演じる主人公の弟役に抜擢され、短い出演シーンながら、確かな存在感を見せていた。
主演級に抜擢された最初のドラマは、クラシック音楽をテーマにした『ブラームスは好きですか?』。天才チェロリストを演じていて、こちらでも1人の女性を巡り、親友と切ない三角関係に苦悩していく役どころを担っている。