■父の死と消えたダイヤ、真実の追求に挑む双子の兄弟の命がけの戦い
★『アダマス 失われたダイヤ』ストーリー
ベストセラー作家のハ・ウシン(チソン)は、財界の大物ヘソングループ会長(イ・ギョンヨン)から、回顧録の執筆を依頼される。1カ月間、会長邸宅の堅固なセキュリティによる監視下での執筆、そんな理不尽な契約にウシンが乗るのには理由が……。
実は、22年前に殺害されたウシンの父の事件の真相を探るため、消えた凶器と思われる「アダマス」というダイヤの矢を探すためだった。
ウシンは、取材と称しながら邸宅の警備を統括するチェ総括(ホ・ソンテ)や、長男の妻ウン・ヘス(ソ・ジヘ)に揺さぶりをかけ、アダマスの捜索を始める。一方、ウシンの兄、ソン・スヒョン検事(チソン)のもとには、社会部記者キム・ソヒ(イ・スギョン)が現れ、22年前の殺人事件の真犯人は別にいると告げる。ウシンが当時の目撃者を訪問した直後、その人物が自殺するという事件が発生。ソヒから驚きの真実を聞き、事件には裏があると感じたスヒョンもまた、ソヒとともに事件を追う。
★『アダマス 失われたダイヤ』見どころ&チェックポイント
物語は、ダイヤの行方を追うウシン、事件に迫るスヒョンとソヒ、そんな彼らを利用しようとする警察組織(国家捜査本部)、ヘソングループを裏で支える武闘&頭脳集団チームA、それぞれの思惑が入り乱れながら進んでいく。毎回、新たな真実が明らかになる一方、謎はどんどん深まっていくので、まるで、自分もウシンとともに推理していくような気持ちになる作品だ。
一方で、やはり、目を引くのは主人公がそれぞれに対峙する個性的なキャラクターたち。まずウシンが滞在するヘソングループの邸宅には、くせ者使用人たちが列をなす。その筆頭が、長年屋敷を仕切っているクォン執事(ファン・ジョンミン)だろう。最初からウシンを敵視し、そのほかのメイドたち、保安員、会長秘書のユン・ジソ(イ・シウォン)なども使って、ウシンの動向に目を光らせている彼女を欺くことはできるのか。
また、ウシンが正体を見破り、共闘を求めた邸宅の保安部門の責任者チェ統括(実は、国家特別捜査本部:韓国版FBIと呼ばれる警察組織の一員)、さらにチソンとは『鉄の王キム・スロ』以来12年ぶりの共演も話題となったソ・ジヘ演じるウン・ヘスが、ウシンとどんな関係を築くのかも気になるところ。推理作家らしい鋭い洞察力で屋敷の人間を巧みに利用するウシンの策士ぶりにも注目だ。
そして、22年前の事件の隠蔽のために暗躍するチームAにも強烈なキャラクターがいる。特に、スヒョンやソヒの命を狙うチームのエース、ソン(パク・ヘウン)の残酷さには驚かされるだろう。彼らがこの危機をどう乗り越えていくのか、そして、今離れ離れの兄弟は共闘するのか、今後の展開からも目が離せない。もちろん、チソンの完璧なる一人二役演技も必見だ。
『韓国TVドラマガイド』102号では、この注目の推理サスペンス劇『アダマス 失われたダイヤ』の紹介記事で、チソンとソ・ジヘが作品への意気込みを語るインタビューを掲載している。
●配信情報
『アダマス 失われたダイヤ』Disney+(ディズニープラス )「スター」にて独占配信中(毎週水曜・木曜深夜更新)
[2022年/全16話]監督:パク・スンウ『ロボットじゃない〜君に夢中!〜』『番人〜もう一度、キミを守る〜』 脚本:チェ・テガン 出演:チソン、ソ・ジヘ、イ・スギョン