キム・ゴウンの父親を演じた『サンセット・イン・マイ・ホームタウン』

『サンセット・イン・マイ・ホームタウン』(2018年/イ・ジュニク監督)では、故郷・全羅道に里帰りした主人公(パク・ジョンミン)の幼なじみ(キム・ゴウン)の父役。主人公の父(チャン・ハンソン)の出番が多いので、一歩引いた役だが、本物の全羅道サトゥリを生かした自然な演技には好感がもてる。チョン・ギュスには大味な役柄が回ってくることが多いが、その演技は繊細であることがよくわかる作品だ。

主人公が里帰りしたのは全羅北道の辺山半島。西海の夕日が美しいことで有名

“国民アジョシ” 的な存在であるチョン・ギュスもすでに60代半ば。持ち前の脂っこさと愛嬌に渋味が加わり、今後も存在感を示し続けるだろう。