日本で韓流ブームが巻き起こって約20年。韓国ドラマの人気とともに歩んできた韓流エンタメ情報誌『韓国TVドラマガイド』の表紙を飾ったスターたちを、当時のエピソードなどを交えて振り返っていくシリーズ。

 元祖“韓流四天王”と称されたペ・ヨンジュンイ・ビョンホンウォンビンチャン・ドンゴンの時代から、時の流れとともにブームも変遷。続いての四天王には、クォン・サンウソン・スンホンソ・ジソブの3人に、パク・ヨンハまたはイ・ドンゴン。2005年~2006年頃には、ヒョンビンイ・ジュンギチュ・ジフンの3人に、カン・ジファンまたはカン・ドンウォンが“新四天王”とされていたこともあります。

 今回表紙を紹介する60号から64号(2015年8月~2016年4月)は、次の世代の若手の人気がブレイクしていた頃。なかでも、『韓国TVドラマガイド』編集部が“韓流新トップ3”として注目していたのが、イ・ジョンソク(1989年9月14日生まれ)、チ・チャンウク(1987年7月5日生まれ)、ソ・イングク(1987年10月27日生まれ)でした。この3人にキム・スヒョン(1988年2月16日生まれ)を加え、“新・韓流四天王”とも呼ばれていました。

イ・ミンホ主演映画『江南ブルース』、イ・ジョンソク『ドクター異邦人

 60号(2015年8月発売)の表紙はイ・ミンホ。『花より男子~Boys Over Flowers~』(2009年)の主演で大ブレイク後、『シティハンター in Seoul』(2011年)、『相続者たち』(2013年)をはじめ、多くのヒットドラマに主演してきた彼の初主演映画『江南ブルース』(2015年)特集で、同作のプレミア試写会に合わせて来日したイ・ミンホのインタビュー、試写会の舞台挨拶レポートも掲載しています。

『江南ブルース』でイ・ミンホが演じた役どころは、これまでのドラマの御曹司や王子様キャラのイメージとは正反対で、どん底の人生を変えようとヤクザ組織で働く野心ある若者。イ・ミンホは当時20代の後半で、「これから30代の演技をしていく上で、俳優として僕自身が変化していくと思う」と語っていたのが印象的でした。

『韓国TVドラマガイド』(60)表紙イ・ミンホ

 61号(2015年10月発売)の表紙は、新・韓流四天王のイ・ジョンソク。イ・ジョンソクのデビュー作『検事プリンセス』の演出を手がけたチン・ヒョク監督と再びタッグを組んだ、主演作『ドクター異邦人』(2014年)を徹底特集しています。

 チン・ヒョク監督はイ・ジョンソクについて「彼の演技力は、同世代の俳優のなかでもずば抜けている」と、その実力を高く評価。イ・ジョンソクも監督の期待に応えて、北朝鮮から韓国に亡命した天才胸部外科医という難役に挑んだ作品です。

『韓国TVドラマガイド』(61)表紙イ・ジョンソク