90号(2020年8月20日発売)の表紙はイ・ジュンギ。リーガルロマンス『無法弁護士~最高のパートナー』(2018年)から約2年、待望の新作『悪の花』(2020年)の出演にあたっての思い、制作発表会をレポートしました。
『悪の花』でイ・ジュンギが演じるのは、家族を愛する理想の夫ながら、実は刑事の妻(ムン・チェウォン)に隠している過去がある金属工芸家。予測不能なサスペンスと愛の物語で、イ・ジュンギ自身も台本を読んで難役だと感じたと言います。
しかし、『自白』などの社会派サスペンスで知られるキム・チョルギュ監督と話をして、「これは俳優として挑戦する価値がある作品だ」と期待が膨らみ、出演を決断したのだそう。さらに、この作品ではこれまでの役へのアプローチ法を変え、監督にコントロールしてもらうやり方をとったと語っています。
その期待どおり『悪の花』はイ・ジュンギのキャリアを更新する傑作となり、第57回(2021年)「百想芸術大賞」でキム・チョルギュ監督がTV部門演出賞を受賞するなど、高い評価を受けました。
91号(2020年10月発売)の表紙は意外にも初登場となるキム・スヒョン。除隊後の復帰作となる主演サスペンスロマンス『サイコだけど大丈夫』(2020年)を大特集。同作の全話解説&見どころや名セリフ集のほか、キム・スヒョンの過去の出演作を特集しました。
音楽の才能を持つ純朴高校生役の『ドリームハイ』(2011年)、初恋の痛みを抱えた王に扮した時代劇『太陽を抱く月』(2012年)、宇宙人とトップ女優の恋を描いたファンタジーロマンス作『星から来たあなた』(2013年)、『星から来たあなた』に続くパク・ジウン脚本家作でTV局の新人プロデューサー役がハマった『プロデューサー』など、キム・スヒョンは数々のヒット作を連発してきました。
幅広い役柄を演じるなかで、かつて「自由自在に目で表現できる俳優になりたい」と語っていたキム・スヒョン。『サイコだけど大丈夫』の精神病院の介護士という役を演じるにあたっても、たくさんの練習を積み重ねてキャラクターを作り上げたといいます。
近作の社会派犯罪ドラマ『ある日~真実のベール』(2021年)では、殺人容疑者となった大学生役を演じています。冤罪を晴らそうとする三流弁護士役に扮するのはチャ・スンウォン。2人のコンビも見どころです。今年10月には約7年ぶりに来日し、ファンミーティングを開催しました。新作のニュースも聞こえてきて、今後の活躍が楽しみです。
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