日本で韓流ブームが巻き起こって約20年。韓国ドラマの人気とともに歩んできた韓流エンタメ情報誌『韓国TVドラマガイド』の表紙を飾ったスターたちを、当時のエピソードなどを交えて振り返っていくシリーズ。
今回は、2020年4月発売の88号から2020年10月発売の91号までを紹介します。88号にはチョン・ヘイン、89号にはヤン・セジョン、そして91号にはキム・スヒョンが表紙初登場。90号の表紙は、この時点でヒョンビンんと並んで表紙登場回数トップのイ・ジュンギでした。
■“国民の年下彼氏”から大人の魅力が増したチョン・ヘイン、入隊前のヤン・セジョン
88号(2020年4月発売)の表紙は、初登場のチョン・ヘイン。ソン・イェジン(『愛の不時着』)の年下彼氏役を演じた『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(2018年)、ハン・ジミン(『屋根部屋のプリンス』『私たちのブルース』)と恋に落ちるシングルファザー役の『ある春の夜に』(2019年)などで、ロマンスの似合う俳優、“国民の年下彼氏”、“春の男”として注目を集める彼の最新作『半分の半分~声で繋がる愛~』(2020年)を特集しました。
『半分の半分』の脚本家イ・スギョンは、チョン・ヘインとキム・ゴウンが主演した映画『ユ・ヨルの音楽アルバム』(2019年)の脚本も手がけています。チョン・ヘインもイ脚本家のファンで、インタビューのなかで『ユ・ヨル~』について「登場人物の細やかな感情の機微を描かれていて、心に温かな余韻が残りました」と語っています。また、「個人的にロマンス作品が好き」とのことで、温かなロマンス作がよく似合うのも納得ですが、「自分自身に、片想いの記憶がないんです」とも。
最近は『D.P. -脱走兵追跡官』(2021年/シーズン2制作中)など、硬派な社会派ドラマでの活躍が目立ちますが、いつかまた温かな等身大の恋愛ストーリーのチョン・ヘインも観たいところです。
89号(2020年6月発売)の表紙はヤン・セジョン。1982年12月23日生まれで、2016年『浪漫ドクター キム・サブ』で本格デビュー。『師任堂(サイムダン)、色の日記』(2017年)で注目を集めると、地上波初主演作となるラブストーリー『愛の温度』(2017年)で演じた恋に一途な年下男子役で百想芸術大賞の新人賞を受賞するなど、若手演技派として急成長。この89号では、入隊前最後となる(2020年5月に入隊、2021年11月に除隊)時代劇エンターテインメント『私の国』(2019年)を特集しています。
『私の国』の舞台は高麗末期から朝鮮建国初期の動乱の時代、ヤン・セジョンはワイルドでタフな武官を演じました。親友でのちにライバルとなる貴族役にウ・ドファン、のちの王となる野望あふれる後の王役にチャン・ヒョクが扮しています。
インタビューではウ・ドファンとの間について「ドファンさんとは何か通じ合うものがあり、目を合わせただけで互いにどんな演技をするのかがわかりました」と語るほど、宝物のような深い絆が生まれたと語っています。先輩のチャン・ヒョクについても「初めて出会うシーンは忘れられません」と、緊張と同時に胸が高鳴ったことを披露。さらに、撮影で9カ月も乗っていた馬についても絆が生まれたと話すなど、人懐っこく愛される、チャーミングな人柄が伝わってきました。
現在は兵役後のドラマ復帰作となるNetflix新作『イ・ドゥナ』の撮影中。共演はぺ・スジで、期待が高まります。