ヒョンビンやチャン・グンソクら、人気俳優のファンミーティングの司会を務めてきたアナウンサーで韓国エンターテイメント・ナビゲーター・田代親世と、韓流エンタメ情報誌『韓国TVドラマガイド』チーフエディター・高橋尚子が、ディープな韓流知識と韓流愛をもとに日々更新中のYouTubeチャンネル「ちかちゃんねる韓流本舗」。配信中の動画から、気になる話題をピックアップ!
■韓国ドラマあるある「魅惑の悪役」分析!“国民の悪役”から、悲しきヒール、美悪魔まで
韓国ドラマに欠かせない存在、それが悪役だ。彼らがいるから主人公が輝く。陰の主人公とさえいえる大事な存在だ。そして、悪役と一口に言っても様々なパターンがある。徹頭徹尾、主人公の前に立ちはだかる権力悪から犯罪ドラマの真犯人、悪に落ちざるを得なかった悲しきヒール系、美しすぎると恐怖にさえなる美悪魔まで、カテゴライズ別に分析した。
〈1〉犯罪ドラマの非情な悪役
★代表選手:キム・ジェウク『ボイス~112の奇跡~』、キム・ジフン『悪の花』、ナムグン・ミン『リメンバー~記憶の彼方へ~』、テギョン(2PM)『ヴィンチェンツォ』、オム・ギジュン『被告人』、シン・ソンロク『星から来たあなた』、イム・ジュファン『ああ、私の幽霊さま』
とにかく怖い。はじめは穏やかな笑みを浮かべた紳士的キャラクターとして登場し、徐々に明かされていく非情っぷりで、視聴者にトラウマさえ与える存在。俳優としての挑戦作であり、ターニングポイントとなるケースも多く、上記俳優たちはここで大きな注目を集めたといっても過言でない(いわゆる悪役ブレイク)。
『ペントハウス』では徹底したワルぶりで“国民の悪役”という称号を得たオム・ギジュンや、『星から来たあなた』の怪演がトラウマもののシン・ソンロクは、ミュージカルでは素敵な王子様キャラを演じるなど、そのギャップを本人が楽しんでいるところも含めてあっぱれ。また、オム・ギジュンは『胸部外科』、イム・ジュファンは、『ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~』で憐憫を誘うワケアリヒールを演じており、悪役といえど、その表現の幅に魅せられる。