韓国エンターテイメント・ナビゲーター・田代親世と、『韓国TVドラマガイド』チーフエディター・高橋尚子が、ディープな韓流知識と韓流愛をもとに日々更新中のYouTubeチャンネル「ちかちゃんねる 韓流本舗」。

 今回は、12月に軍入隊が発表されている人気俳優ナム・ジュヒョクについて語った動画をピックアップして、トークの内容をご紹介!

■取材から見えたナム・ジュヒョクの深い魅力とは?

 2022年、Netflixで多くの視聴者を夢中にさせた“理想の彼氏”四天王といえば、『社内お見合い』のカン・テム(アン・ヒョソプ)、『還魂』のチャン・ウク(イ・ジェウク)、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のイ・ジュノ(カン・テオ)、そして、『二十五、二十一』のペク・イジン(ナム・ジュヒョク)だろう。

 とりわけ、ナム・ジュヒョクは甘酸っぱくもピュアで真っ直ぐな恋模様で、“国民の初恋相手”の異名を得たほど。

『二十五、二十一』画像出典:tvN

 1994年2月22日生まれで、満年齢で28歳のナム・ジュヒョク(2022年11月時点)。2013年にモデルとして芸能界入りし、翌14年のドラマ『インヨ姫』で俳優デビューしている。

 その後、『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』(16年)『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(16年)と脇役ながら存在感を示し、続く『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』(16年)でラブコメディの主人公に抜擢。自然体で親しみやすい(だけど、しっかりカッコいい)ボーイフレンドを爽やかに体現し、“現実彼氏”キャラを確立した。

『恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ〜』画像出典:MBC

 そんなナム・ジュヒョクだが、実はインタビューをすると予想外に大人びた深い考え方を持ち、人としての魅力に気付かされるタイプ。

 たとえば、「俳優という夢を叶えた立場から、夢を抱く人たちにアドバイスするとしたら?」という問いに対し、「夢があるだけで半分成功していると思います。なぜなら夢を持てない人、やりたいことがわからないという人もたくさんいるので。夢が見つかっていない人でもやりたいことを見つけるためには、いろんなことをまずやってみることが大事だと思う。そこから好きなことを見つけて、それをやるためにまた挑戦する。一番大事なのは失敗を恐れないこと。何かに挑戦したから失敗したのであって恥ずかしいことではないと思います。失敗の経験から何かを学び、また挑み、それを続けることで夢に近づいていくんじゃないかと僕は思っています」と答えている。

 加えて、「一度で成功してしまうと、何もわからないまま過ごすことになってしまう。失敗をたくさん経験した人は、一度で成功した人には分からないものを得ていると思うので、失敗を恐れずに経験する事を僕は勧めたいです」と、しっかりした自身の考えを語っており、取材時に感動したほど。

 ちなみに、こうしたマインドを培った土台には、中学の3年間プロを目指してバスケットボールをやっていた影響があるとか。そのことについても、「例えば、実際の試合でワンゴールを決めるためには一日数100回、数千回とシュートの練習をするんです。なかなかゴールが入らず挫折を味わったり凹んだりもしますが、たくさんの失敗を経て試合でゴールが決まった時の達成感は本当に忘れられません。失敗が積み重なって、その1ゴールがあるということを知った経験があるので、その経験が俳優になった今も原動力となり、失敗を恐れずにいろんなことを挑戦し続けることができているんだと思います」と語っていた。

 そういったマインドを持っているので、“青春”を象徴するキャラクターがハマるのだろう。