クリスマスから年明けにかけての豪華ホテルを舞台に、様々な事情を持つカップルたちの恋愛模様を華やかに描き出す映画『ハッピーニューイヤー』。
韓国ドラマ『私たちのブルース』のハン・ジミン、映画『ミッションポッシブル』のキム・ヨングァン、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』のイ・ドンウク、『椿の花咲く頃』のカン・ハヌルら、14人にも及ぶ人気俳優たちがホテルのCEOやマネージャー、メイド、モーニングコール担当スタッフ、訳ありの宿泊客などに扮して魅力を発揮している。
複雑に絡み合う彼ら彼女らの物語を見事に作り上げたのは、名作『猟奇的な彼女』をはじめ、『僕の彼女を紹介します』、『最強☆彼女』といった数々のラブコメディを手掛けてきたクァク・ジェヨン監督。待望の日本公開を前に、スターたちとの撮影の裏側について話を聞いたインタビューを2回に分けてお届けする。
■温かな愛の物語『ハッピーニューイヤー』クァク・ジェヨン監督インタビュー
ーー『ハッピーニューイヤー』では、7組のカップルそれぞれの物語が興味深く描かれていきます。特に、ドアマンのサンギュ(チョン・ジニョン)と、宿泊客としてホテルにやってくるキャサリン(イ・ヘヨン)という大人二人のエピソードは新鮮でした。
今までずっと若い人たちについての恋愛映画を作ってきたので、一度くらいは自分の年齢に合ったラブストーリーを作ってみたいと思っていました。かつて恋愛を経験してきた人たちが、ある程度、年を重ねた後で愛の感情をどう感じるのかを研究してみたかったのです。そうしたテーマの作品である弘兼憲史のマンガ『黄昏流星群』を映画化してみたいと動いたこともありました。
今回は、サンギュとキャサリンという、若い頃に愛し合った二人が久しぶりに再会し、もう一度、愛し合うことができるのかということを描きました。愛には国境がないと言いますが、同じように年齢も関係ないと思っています。サンギュとキャサリンにも、少年や少女のような恋愛をしてほしいと考えました。